ほぼ日刊イトイ新聞 - イタリアンマンマの直伝レシピ


	2021/10/03

レシピその400
ブッラータとザクロと桃～結婚記念日。～

９月10日は私たちの結婚記念日です。
特に今年は40年。
「ルビー婚」とのことだそうです。
素敵で情熱的な赤色のルビーです。
９月はこちらでは新しい年・学期が始まる
あわただしいタイミングのため、
毎年、煩雑とした目先のことで
バタバタとしていて、
指の間からスルーしてしまい、
その日が来るとあわてます。
今年も例にもれず
夕方になって気がついたふたりです。
ルビー婚なのでなにか赤い物で食事を‥‥と、
冷蔵庫の中をのぞくとザクロとブッラータ、
ビーツがあり、果物かごに桃がありました。

ビーツを練り込んだ赤パスタをキノコと。
そしてザクロと桃を
真っ白なブッラータを合わせてアンティパストに。
この２品でお祝いをしましょう。
素敵な予感がしてきました。

なにも用意もしてない妻に対して、
そしてなにも考えていない夫に対して、
今までとは違って、独特な労りの感情で
相手に接するようになったのは
やはりこの40年が意味するところでしょうか。
あるときは寄り添い、
あるときはお互いを認め合い、
あるときは距離を持って見つめ、
電車の線路のように間を取りながら
ひとりずつが歩き、
しかも並行を保ちながら前に進みます。

新婚さんから
長年一緒に仲良くいられる秘訣を
よく質問されます。
夫曰く「忍耐」。
私は「一度上がった舞台から
すぐには下りない性格なの」と
最近ではこたえます。
来年にはなんとこたえている私でしょう。

さて、結婚記念日につくったアンティパスト
「ブッラータとザクロと桃」を
ご紹介しますね。
なんだか材料を合わせただけの感じですが
結婚生活のように
驚きの組み合わせに新鮮さがあり、
味わい深い物ですので
どうぞお楽しみくださいませ。

ブッラータとザクロと桃

■材料

ブッラータ：１～２個
※今回は500gのものを１個
ザクロ：好みの分量
※今回は大きいザクロを４分の３
桃：１個
バルサミコ酢：大さじ１弱
※今回は酸味のないSABAを使用
EVOオイル：大さじ２

■作り方

（１）ザクロの実を取る。
（参照レシピNo,360）
飾り用に一かけら取っておく。

（２）ジュースを作る。

（３）バルサミコ酢を入れる。
ザクロの甘さを確認しながら
好みの味にする。

（４）EVOオイルを加え、
よく攪拌して
ザクロドレッシングを作る。

（５）桃の皮をむき、
種近くの実を掃除して、
スライス切りにする。

（６）盛り付けましょう。
ブッラータを真ん中におき
ザクロと桃を飾る。

（７）ザクロドレッシングをかける。
ドレッシングが残ったら冷蔵庫で保存。
後日、サラダなどにどうぞ。

はい、出来上がりです。
ルビーのように輝くザクロと桃を
ブッラータと一緒にお楽しみ下さいませ。
Buon appetito！