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アーカイブ 2021/10/17
 

レシピその401
ビーツタリアテッレのアンズタケと生クリームソース
〜マスク生活。〜


「目は口ほどにものを言う」を感じたこの2年。
しかし私が目で物を言わなければならないことは
至難の技です。
ソフィア・ローレンのような
大きな目を持っていたら
いくらでも話せたのに‥‥と
この目のつくりを恨んでみても始まりません。
映画「ひまわり」の最後の場面の、
あの無言での語りの目が忘れらません。
彼女なら口でなくとも幾らでも話せます。

さて、今年の夏、帰国したとき、
日本で2年ぶりに会う人たちが
みなさん、顔をマスクで覆っているので、
すぐにわからないときがありました。
人を判断するのに
顔確認がとても大切であることが
あらためて良くわかりました。
私がじろじろと凝視すると
マスクを一瞬取ってくれて、
「あ〜」となりました。
目だけではなく、
マスクの下に隠されている鼻や口のかたち、
そしてなによりも、顔の輪郭など、
その人と判断するには
どれもとても大切な要素の一つであることにも
気がつきました。
私の顔はオカメ顔ですので
そのふっくらと丸いラインがマスクで隠されると
自分でも不思議な事に違う顔を持つ
女人になった感じすらしてしまいます。
この2年でいろいろと再発見がありました。

今回ご紹介する料理は、
結婚40周年のルビー婚式のときに作った
ビーツを使った赤いパスタです。
夫婦だけの分量になってから
だんだん簡単に作るようになりました。
パスタの生地もフードプロセッサーで混ぜて
大きなパスタ板と長いのし棒ではなく、
ドルチェ用の板で、
のし棒もクッキーなどに使う短い物で打っています。
生パスタは少し多めに打って冷凍にしておきましょう。
かわいい色が食卓に温かさを運んでくれますよ。
どうぞお試し下さいね。


ビーツタリアテッレの
アンズタケと生クリームソース


■材料(2〜3人分)

ビーツ:50g※蒸し煮のものを使
小麦粉:180〜200g
卵:全卵1+卵黄1
エシャロット:1個半
アンズタケ:250g
フレッシュ生クリーム:200cc
グラナチーズ:好みの分量※今回は大さじ
足りないと感じる時は食べる時にかけましょう。
EVOオイル:大さじ3
塩、胡椒:適量




■作り方

(1)ビーツの外側の皮を取り除き
荒微塵切りにしたものを
数秒バーミキサーをかける。



(2)卵黄1を加え、5秒くらい、
クリーム状になるまでかける。



(3)ビーツペーストの出来上がり。



(4)フードプロセッサーに
小麦粉、全卵、
ビーツペーストを入れて回す。



(5)10秒後。



(6)生地を取り出して
小麦粉を少しかけながら
数分、手で打って、生地をならす。



(7)生地を30分くらい休ませる。



(8)アンズタケはサッと水洗いして
良く水気を切り、好きな大きさに割る。
エシャロットはスライスする。



(9)EVOオイルにエシャロットを入れて
火にかけて香りが出るまで弱火で炒める。



(10)アンズタケを入れて
中火にして良く炒める。



(11)水分がなくなるまで炒め、
塩、胡椒する。



(12)パスタを伸ばす。



(13)台が一杯になったので、
この厚さにしましょう。



(14)タリアテッレに切る。
生地を折るときにセモリナ粉をふる。



(15)塩入りの湯で生パスタ200gをゆでる。
上にパスタが浮いてきてから数分ゆでる。



(16)炒めたアンズタケに
生クリームを入れて火にかける。



(17)(16)にゆでたパスタを入れて
フライパンを揺すって混ぜ合わせる。



(18)チーズ、塩、胡椒で味を整えて
火を止める。



はい、出来上がりです。
お好みでチーズや胡椒をかけて下さいね。

ほのかなビーツの香りと
アンズタケの香りで楽しめるパスタです。
秋の味覚をどうぞお楽しみ下さいませ。
Buon appetito!



余ったパスタは冷凍にしましょう。
ゆでるときは凍っているまま熱湯でゆでます。


 
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