寒くなると体のあちこちが軋み、音色を奏でます。
これは冬の風物詩です。
私は特に腱の質が悪いと思われます。
膝、両手の親指の付け根、
いろいろな腱を痛めていますが、
筋肉がアシスタントとして働いてくれ、
通常の生活には支障をきたしていません。
寒さが神経と腱の関係に
どんな影響を及ぼしているかわかりませんが
急に動くと「パッキン」「ポッキン」。
その音が「ヨイショ」と動き始める私の
掛け声のお供になっています。
そしてニューエントリー音があります。
「カッキーン」と勇ましく鳴る金属音です。
これは手術をした膝から発する音で、
急に膝の位置を動かしたりするときに鳴ります。
自分自身でさえ驚くその音は、
もちろん周りの人にも驚きをあたえますが、
どうしてこの音が響き渡るのでしょうか。
勇しすぎます。
とりあえずこの多重奏がどこから来るのか
思わずその部分を外から触り、探って、
自分の体と向き合います。
そして、ゆっくりとゆっくりと
その部分を何回もなぜながら、
「長く使って来ているものね~ご苦労様」
と言いながら労をねぎらいます。
こんなことをしていると
昔に見ていた光景を思い出します。
祖父や祖母も同じ様なことをしていました、
その時の姿と今の私が重なり、
一緒にしているという心象風景にも
なっている気がします。
私もそろそろその域に投入かと思うと
しみじみとした愛おしさをも伝わって来ます。
さて、今回は黒粒胡椒の香草漬けです。
普段のメニューに加えると
がらっと味わい深いものになります。
また材料を漬けるお料理に加えるなどして、
使い道がいろいろで重宝するものです。
お試しくださいませ。
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黒胡椒の香草漬け
■材料
粒黒胡椒:90g
ニンニク:1欠片
塩:小さじ2
香草(ローズマリー、サルビア、タイム、
ローリエ、ハイビスカスティ):全て適量
ポートワイン、ブランディ、白ワイン:
割合1対1対1で、
すべての材料をビンに入れ材料が浸る分量
※甘くしたい時はポートワインを多くする
好みで柑橘系の皮:適量

■作り方
(1)ニンニクは皮と芯を取り除き、
すべての材料を入れて、
アルコール類を入れる。

(2)湯煎する。
10分ゆっくりと温める。

(3)フタをして20分煮沸する。

(4)3週間経った物。
網にあげる。

(5)小ビンにそのままの粒と
浸し液を入れて保存する。
こちらは丸ごと使いたい料理用。

(6)コーヒーミルに残った粒と
塩小さじ1を入れて細かくする。
粒がごく細かいものと
粗めのものの2種類つくる。

(7)ごく細かくしたもの。

(8)(7)より粗めにしたもの。

(9)2種類を混ぜ合わせる。

はい、出来上がりです。
ビンに詰めて保存しましょう。

馬肉の横隔膜をステーキにしました。
黒胡椒香草漬けをたっぷりかけました。
お楽しみ下さいませ。
Buon appetito!
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