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アーカイブ 2022/11/13
 

レシピその428
シシトウと簡単サルシッチャのパスタ
〜ご近所の庭。〜


実家の周りを散歩していると、
庭や玄関先、軒先に咲く
日本の草木を愛でることができます。
スペースの大きさに関わらず、
和むその作りは
日本人の持つ繊細さと
美意識が反映されているように感じます。

そして、ご近所の庭を通りかかるとき、
花の手入れをしておられる人がいると
思わずその花たちの話題に花が咲きます。
先日、まだ緑色をしたコキアで
いっぱいのお庭がありました。
私は知らなかったのですが、
コキアは秋には紅葉し、
実はキャビアのようにおいしいとのこと。
1鉢プレゼントしてくれました。
またあるときは、建て替えの家の道際に
「ご自由にお持ち下さい」の
張り紙といっしょにたくさんの
鉢が整然と置かれていました。
ちょうど鉢の整理をされていたので、
経緯をお聞きして、
その植木を育てた気持ごと
鉢をいただくことができました。

そして、子どもの頃、よく遊んだ
ムクゲとも出会います。
昔はムクゲがたくさん咲いていたので、
垣根のマサキと一緒に刻んで、
ままごと遊びをしたものです。

でも今はそのムクゲより
芙蓉をたくさん見かけます。
気候のせいでしょうか?
繁殖力の強さのせいでしょうか?
その芙蓉が見事に咲くお宅で
お話しを聞きながら
種や根ごと小さい芙蓉をいただきました。

通りすがりの私にも快く分けてくださる
豊かな気持ちの温かさに、
子どもの頃の縁側で庭を観ながら
おしゃべりした当時の記憶を思い出し、
なんとも平穏な気持ちになります。
ポカポカの日当たりの縁側と庭の花、
そこでゆったりと過ごす時間‥‥
ご近所の方たちとの関わりは
この縁側のようでもあります。

さて友人が自宅畑で育てたシシトウが
たくさん届きました。
忙しい彼女が育て上げたシシトウは
優しい想いがこもった滋味深いものです。
今回はこのシシトウでパスタにしましょう。
シシトウとトマトだけでもおいしくいただけますが
サルシッチャが入るとセコンドも兼ねて
一皿で満足のパスタになります。
どうぞお楽しみ下さいね。


シシトウと簡単サルシッチャの
パスタ


■材料(3〜4人分)

簡単サルシッチャ:9〜10個※材料は下記
シシトウ:300〜350g
ミニトマト:1パック
ニンニク:1欠片
EVOオイル:サルシッチャ用大さじ2弱、
パスタ用大さじ2パスタ用
塩:適量
ショートパスタ:240g
※今回はセモリナ粉の手打ちショートパスタ




☆下準備

・簡単サルシッチャ(9〜10個)
豚こま切れ:200g
塩:小さじ2
コショウ:適量
好みのハーブ:適量
※今回はドライハーブミックス、クミンシード



・豚こま切れを包丁で叩き切りにする。
(フードプロセッサーでも可)



・広げて塩、コショウ、
好みの香辛料を入れて混ぜて
冷蔵庫で数時間休ませる。



・手のひらに分量をのせて
両手で叩きながら空気を抜き形を整える。
簡単サルシッチャのでき上がり。




■作り方

(1)シシトウは種を取り除いて斜め切りに。
ミニトマトは半分に切る。
ニンニクは芯を取って潰す。



(2)フライパンにEVOオイルを入れて
サルシッチャを弱火で焼く。
パスタ用に塩入りの湯を沸かし始める。



(3)両面焼く。



(4)焼けたサルシッチャを取り除き
そこにEVOオイルを足して
ニンニクを入れて香りを出す。



(5)シシトウを入れて全体を混ぜ
EVOオイルが行き渡るようにする。



(6)塩を少々ふる。



(7)トマトを加えて煮込む。



(8)シシトウが煮えたら
サルシッチャを加えて
味をなじませませる。



(9)パスタをゆでる。



(10)アルデンテ前に仕上げて
ソースの方に入れる。



(11)ゆで汁をお玉1杯分入れる。



(12)アルデンテになるまで
かき混ぜながら煮込む。



はい、でき上がりました。
シシトウと豚肉の相性の良さが
沁み渡るパスタをお楽しみ下さいませ。
Buon appetito!


 
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