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アーカイブ 202023/01/08
 

レシピその432
ボローニャのモスタルダ
〜あけましておめでとうございます。〜


今年もよろしくお願いいたします。
さて、私はどちらかというと
よく笑うタイプの女です。
ケラケラ笑いではなく
口を開けてしっかりと芯から笑います。
それがイタリアに帰ってくると
さらに大口を開けてよく笑います。
それは、イタリアで遭遇する出来事が、
私の想像から大幅にはずれていて、
そのギャップの大きさが原因かもしれません。

「もう〜、信じられないのよ〜ハァ〜」
とため息まじりに不満を述べている友人に、
その内容を聞くと
あまりの凄さで思わず大口笑いに。
そして私だけではなく、
その時に聞いていた仲間たちも
いっしょに笑い飛ばします。
これは中傷ではなく、
声援をおくる笑いです。

もうお手上げ状態と思われる事柄、
そして、それらを乗り越えるために
「アハハ」と笑うことで
立ち向かう活力が湧き出て、
再構築する力をもらえる。
笑うというその少しの時間内の行為を通して
ちょっと離れて客観的に事項を捉え、
思考する筋肉も鍛えられているのでは
と思ったりもします。
いろいろある笑いの種類の許容の深さには
いまさらに驚かされます。
鍛え方が違う友人たちに、私はよく
「一度でよいから貴方の心臓を見せて」と
お願いしている次第なのです。

2023年。この1年はどうでしょう。
心が正直に作動することをキャッチして
そしてそれを受け取り、
柔軟に過ごしたいと思っています。

今年もおいしい家庭料理を
ご一緒に楽しみましょう。

さて今回はボローニャのモスタルダです。
軽い甘さの中にセナペの香りがする
このモスタルダが私は大好物で
チーズや肉だけではなく
パンに塗ったりしてもいただきます。
どうぞお楽しみ下さいませ。


ボローニャのモスタルダ

■材料

マルメロ:2個
梨:2個
※マルメロと梨の合計分量は550gです。
オレンジ:大1個
種なし乾燥プルーン:約10個
砂糖:225g
※マルメロと梨の合計分量の半量です。
セナペ粒:大さじ2




■作り方

(1)マルメロは薄切りに。
梨は一口大に切って、
オレンジの皮は数枚切ってとっておき、
オレンジの果汁を絞る。



(2)梨とオレンジ皮に砂糖を入れて
全体をかき混ぜる。



(3)オレンジ汁を入れて一晩休ませる。



(4)12時間おく。



(5)中火で煮る。
煮立って来たら弱火にする。



(6)30分煮る。



(7)大さじ1のセナペ粒を潰す。



(8)プルーンとセナペ粒を入れて30分煮る。



(9)煮始めて1時間、潰しながら煮る。



(10)好みの硬さになったら
(7)のように潰したセナペ粒を加えて
数分よくかき混ぜて火を止める。



はい、出来上がりです。
チーズとゆで肉のお供にどうぞ。
甘さを押さえていますので
ジャムのようにパンにつけてもおいしいですよ。
次回はこれを使ってドルチェを作りましょう。
お楽しみに。
Buon appetito.


 
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