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お昼をよく食べに行くトラットリアでの話です。 定食メニューのプリモ・セコンドコースひとつと ピッツアを1枚頼んで夫婦でシェアします。 ここのお料理のボリュームは凄いので 残った料理はお持ち帰り用にしてもらいます。 ここで働くボーイさんのひとりがお気に入りです。 ボーイさんは数人いますが お気に入りのボーイさんがいるホールに必ず行きます。 なぜこんなにお気に入りなのかしらん? 考えてみたところ、 彼のお客さんとの距離感が絶妙で、 落ち着いて食事ができるからだと思います。 愛想などは全くありません。 料理ができあがるのが遅いときに 「いいかげんにしてよ〜」と言うと、 「美味しいもの食べるんだから我慢したら」と 口角を緩めながら反撃してきたりします。 いつも私はピッツアを8割に切ってもらいますが 一度だけ言うのを忘れたら、 切らずに持ってきました。 「何十年のお付き合いよ」と言うと 「今日は切らないのを食べたいのかと思った」と、 なるほどとこちらが反省したりもします。 別の日にまた、切るお願いを忘れていたら、 彼は切ってあるピッツアを差し出しながら 「もう君の好みはつかめているからね!」 とこれまた可愛いことを言ってくれます。 この前はなんだったのよ? とも疑問がわきますが、 そのセリフが似合っている やわらかい風をまとっている人なのです。 一度、別のボーイさんにあたったことがあります。 彼はこちらが言うとテキパキと直ぐに対応。 そして何かを望む前に感づいて来てくれる 仕事運びがスムーズで手早くできる よくできたボーイさんです。 でもそのテキパキの時間のとり方では ゆっくりと余分な会話も交わせません。 その日のボーイさんとの会話も 楽しいひと時なのだと納得します。 私のお気に入りのボーイさんは お客さんを見ているのか、いないのか、 そんな素振りでテーブルを眺めます。 そんな感じで こちら側に主体性を持たせてくれるサービス。 これが好きなのところなのでしょう。 さて、こちらはそろそろ春を感じています。 今回はドルチェです。 このドルチェはあまり甘くしません。 甘くしたいときはたっぷりと粉砂糖をかけたり お砂糖や蜂蜜の分量を足して下さい。 私はフルーツをたくさん食べたいので リコッタを少なめにしますが クリームをもっと入れたい方は 材料を自分好みで加減して下さいね。 クリームもフルーツもたくさんのタイプの方は 両方たっぷり入れて下さい。 そして口を大きく開いて食べて下さいね。 口角にクリームをつけながら食べるのも 幸せな食べ方の一つですね。 それでは、ご一緒に作りましょう。
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