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アーカイブ 2023/07/23
 

レシピその446
タコのアンティパスト〜あなたはなに人?〜


イタリアの夢を見るときは何語で見るの?
とよく聞かれます。
夢なので、使用言語までは
しっかりと覚えていませんが、
夢に出てきたイタリアの友達が
日本語で話していたかもしれませんし、
その逆に日本人の友達が
イタリア語を話していたことも考えられます。
いったいどちらの言語で夢を見ているのでしょう。
私は日常生活でも翻訳をいちいちしていないので
寝ているときも
自然体で適当に使いわけているのだと思います。

これは夢だけではなく
「私自身がなに人の感覚でいるのか」に
相通じるところもあるかもしれません。
日本に住んでいるときは
日本で暮らしている日本人ではなく、
イタリアにいるときは
日本人のオリジナリティを持つ「私」で、
どっちつかずの「私」でもあり、
国籍という枠ではくくれない
「私」なのではないかと思っています。
なにか混濁としていて
はっきりと明解ではない
「個の私」なのではないかと思っています。

イタリアでは、
「あなたは、いったいなに人?」という
友人に囲まれています。
そんな彼らとの食事は
日本食を必ず所望されて日本食を作りますが、
彼らは私の好きなイタリアの南のプーリアの
アンティパストを持って来てくれ、
いつも賑やかになり、
フォークとお箸の両方をセッティングします。
こだわりのない楽しい食卓。
そしてそれを楽しめる人たちの集まりは、
なんとも滋味深いものだと
最近つくづく感じるのです。
さて、今回は
じゃがいものうつわに入れた
タコのアンティパストです。
楽しいアンティパストです。
どうぞお試し下さいね。


タコのアンティパスト

■材料

ゆでダコ:掃除後200g
じゃがいも:大4個
ライム:1個
オリーブ:好きな分量
ケッパー:じゃがいものうつわに1個ずつ
バジリコ:一握り
EVOオイル:タコ用大さじ2、バジリコ用適量
塩:適量
お好みでニンニク少々




■作り方

(1)ゆでじゃがいもはあたたかいうちに
フォークや小さいスリ棒などで潰す。
少し粒を残す感じに。



(2)ゆでダコの掃除をして
食べやすい大きさに切る。



(3)オリーブを入れて
ライム半分を絞り、塩少々を入れて混る。



(4)EVOオイルを入れて味を決める。



(5)ソースを作る。
バジリコの葉だけを取り、塩少々。
ライムを絞り、バーミキサーにかける。
※お好みでニンニクを少々入れる。



(6)EVOオイルを様子を見ながら入れて
なめらかになるまでバーミキサーにかける。



(7)じゃがいものうつわを作る。
好みの大きさのうつわにラップを敷き、
じゃがいもを手のひらで薄く伸ばす。



(8)うつわにつける感じでかたどる。



(9)縁をしっかり付ける。



(10)ラップごとはずして
最後に手で形を整える。



(11)じゃがいものうつわに
味付けしたタコを入れて
バジリコのソースをかけ、
オリーブとケッパーで飾る。



はい、出来上がりです。
自分の好みの量を選べるように
うつわの大きさもいろいろとあるとよいですね。
フォークにもお箸にもお似合いの
アンティパストです。
Buon appetito!


 
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