今年は日本で過ごす時間が長かったせいか、
今と昔の違いによく気がつきました。
たとえば、40年ほど前、
私がイタリアに来るまでは、
「熱中症」という言葉よりも
「日射病」がよくつかわれていました。
びっくりしたのは
飲水に関しての意識の変化です。
すごく違います。
私が中学だったころは、
部活でいくらのどが乾いても、先生から
「からだが疲れるからうがいだけにして、
水は飲んではいけない」と言われたものです。
どうやったらこっそり飲めるかしらんなんて、
うがいしながら
苦労して水を口に含んだものでした。
それが、いまは真逆で、
人前で体が枯渇しているがごとく、
ごくごくと水を飲むことが
当たり前になりました。
いまでは慣れましたし、
自分も人前でごくごく水を飲みますが、
初めは少し抵抗を感じました。
あるとき、壇上の先生が水筒の水を
ごくごく飲みながら講義し、
聞いている生徒の机の上には
ボトルか水筒があり、
先生が話している最中に躊躇なく
堂々と水をごくごくと飲んでいたのを見て、
本当に変わったなと驚いたものです。
さて、そろそろ秋がそっと来そうですね。
海の幸と秋の味わいのパスタをご紹介します。
夏の思い出と秋到来を待つ一皿、
「海と山のパッパデッレ」を
どうぞお試しくださいませ。
今回は生パスタを使用しましたが
ロングパスタでも美味しくできますよ。
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海と山のパッパデッレ
■材料(3〜4人分)
生パッパデッレ:270g
キノコ類:300g(掃除後)
ムール貝とボンゴレ:500g
トマト:120g
ニンニク:2かけ
プレッツェーモロ:適量
EVOオイル:キノコと貝に各大さじ2
塩:適量
■作り方
(1)深めのフライパンにEVOオイルと
潰したニンニク入れて、香りが出てきたら
ムール貝とボンゴレを入れて
フタをして貝が開くまで蒸し焼きにする。
(2)飾り用のムール貝を取っておく。
それ以外は実を取って貝汁と一緒にしておく。
(3)キノコ類はそれぞれ掃除して
スライスする。
(4)フライパンにEVOオイルと
潰したニンニクを入れて香りが出たら
キノコ類を入れてゆっくり炒める。
(5)炒めている途中に汁が出たら
かき混ぜすぎないようにして
汁がなくなるまで炒める。
(6)切ったトマトと
プレッツェーモロの半分を入れて
中火で炒める。
(7)トマトが煮崩れたら
キノコソースの出来上がり。
(8)パスタをゆでる。
(9)アルデンテにゆであげて
ゆで汁をあまり切らずに
キノコソースに入れる。
(10)貝汁のみを入れて
加熱して味を馴染ませる。
塩梅を見る。
(11)貝類を入れて全体に火を通す。
はい、出来上がりました。
お皿に盛って
残りのプレツェーモロをかけましょう。
海の旨味と山の滋味が味わえるパスタです。
どうぞお楽しみ下さいね。
Buon appetito!
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