10月5日にイタリアに戻ります。
イタリアに移り住んでから、
こんなに長く日本に滞在するのは初めてでしたが、
日本滞在中に楽しさや喜び、驚き、
たくさんのことを体験できました。
自分の持つオリジナリティに目覚めて、
そのルーツを感じたり、
自分が持つ感性の背景にも触れることができました。
ふりかえってみると、
喜びの中に驚きが含まれたできごとがありました。
それは思いもかけない出会いからでした。
海岸での朝のラジオ体操のとき。
後ろ足に補助をつけて歩く柴犬を見つけて、
そのワンちゃんに話しかけながら飼い主を見ると
帽子のつばのしたには、
「Sちゃん!」
なんと幼馴染のSちゃんの顔がありました。
時間が逆行するってこんなことを言うのだろうと。
彼女はあの時のままで、
同じクラブで汗を流しあい、
励ましあった彼女のままで、
中学校におしゃべりしながら歩いたあの彼女です。
しかし、よく見れば、
彼女がアルゼンチンで二桁の年月をすごしたときに
つけたのだろう顔のシミと、
まだらにある白い髪で、でも、
何十年も会っていなかったのに、
同じ彼女がそこにいます。
「もう人生いろいろあってね〜、今はこんなよ」
現実を隠すこともせず、たんたんと話す彼女。
優しい眼差しで話す彼女はまったく同じで、
私の憧れでもあった彼女はそこにいました。
うれしさのあまり涙しました。
人間は変わるもの。変わって行くもの。
でも変わらない、人としての基もあるのだと、
つくづく感じました。
さて今回は、安くて美味しい
茅ヶ崎のアジで作ったメニューです、
三枚におろしてもらったら簡単にできますよ。
日本の梨とアジの組み合わせです。
どうぞお楽しみ下さいね。
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アジのホイル焼き梨ソース添え
■材料(4人分)
アジ:2匹(三枚おろし4枚)
香草塩:適量
粗挽きマスタード:適量
梨:大4/1
レモン:4スライス
じゃがいも:好みの分量
・ソース
梨:大4/1
はちみつ:少々(梨の甘味で調整)
レモン汁:少々
粗挽きマスタード:大さじ1〜
■作り方
(1)アジの裏表に
香草塩をかけてしばらくおく。
(2)梨をソース用にサイコロ切りに。
アジ用にはスライスする。
(3)梨にはちみつを入れて煮る。
様子を見ながら水分を足す。
(4)梨がやわらかくなったら
ハンドミキサーにかけてソース状にする。
(5)もう一度、鍋に戻して
マスタードとレモン汁を加えて数分煮る。
(6)スライスした梨を
軽くオーブントースターで焼く。
(7)アジの表面にマスタードを塗る。
(8)じゃがいもをまるごとレンジにかけ、
やわらかくしてスライスし、
アルミホイルとベーキングペーパーを重ねた上に
梨といっしょに並べる。
(9)梨の上にアジをのせて包む。
(10)弱火のオーブントースターで
数分焼く。
(11)包を開けてアジの表面を焼く。
はい、出来上がりました。
梨のソースをたっぷりかけて下さいね。
爽やかなミントを飾りました。
茅ヶ崎のアジを食べながら、
10年ぶりにあったサザンオールスターズの
コンサートの話で盛り上がりました。
Buon appetito!
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