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アーカイブ 2023/10/22
 

レシピその452
白ポレンタ三色味〜想い出深い旅。〜


ミラノに戻りました。
今回ミラノに戻る便は
いつものようにフランクフルト経由でした。
フランクフルトでの乗継便は最終便。
その出発ゲートは初めてで、
おしゃれな革張りの椅子が並んでいました。
なんとも、なんとも座り心地の良さそうな
リクライニングの椅子が2台あるではないですか。
ひとつ空いていて、
まさしく私を招待してくれているようで
吸い込まれるように座り、
横になるなり眠りに落ちました。
睡眠の深海に吸い込まれるがごとく
心地よいものでした。
1時間後、すっきりと起きたとき、
なんと周囲に誰ひとりいません。

「あっ! 出発ゲートが変更になっている!」
時計を見ると出発時間の数分前。
変更になった新しいゲートへの通路を走りぬき、
着くなり、
「2分遅れです。飛行機はもう発ちました。」と。
私がオリンピックの選手のような走りだったら、
きっと間に合っていたかも‥‥失望度100%。
「だれも起こしてくれませんでした」と
理屈にもならないことを伝えると、
親切にも翌朝1番の便に変更してくれました。

まずは、次回こそは! の気合で
ダブルエスプレッソを飲み、
自分への慰めに大好物のプレッツェルを買い、
夜を過ごすコーナーに行って椅子に座り、
まわりを見渡すと、
それぞれの人たちが
それぞれに時間を過ごしていて
憩いが満ちている場所でした。
横になって寝ている人、
食べている人、
おしゃべりに花を咲かせている人、
「周囲を気にかけながらも、安らぎを求める」
なんとも素敵な空間と時間でした。
イタリアの緊張感との違いを感じ、
その場での過ごし方や
寝方を興味深く見てしまいました。
お隣に早朝便のためにもう来たという
トルコ人の御婦人がいました。
食べ物交換をしたり、
ジェスチャー会話を楽しんだりで、
寝ないであっと言う間に時間が過ぎました。
飛行機に乗り遅れたことは、
なんともはやでしたが、
想い出深い旅にもなりました。

さて、ミラノはすっかり秋風になりました。
そうなると、まずはこれ、ポレンタです。
サルシッチャソースとキノコソース、
ゴルゴンゾーラの三色味でいただきます。
今回は白ポレンタにしましたが、
ほかのいろいろなタイプのポレンタでも
楽しめますのでお試し下さいね。


白ポレンタ三色味

■材料(2人分)

・ポレンタ
白ポレンタ:120g
水:650cc
塩:少々

・サルシッチャソース
サルシッチャ:70g
ニンニク:1欠片
ニンジン、タマネギ、セロリ:少々
トマトソース:200cc
EVO オイル:大さじ1
赤ワイン:少々
塩:適量
オレガノ:少々

・キノコソース
好きなキノコ:6個〜乾燥ポルチーノ少々
ニンニク:1個
トマトソース:大さじ1〜
EVOオイル:大さじ1
塩:少々

・ゴルゴンゾーラ
ゴルゴンゾーラ:好きな分量




■作り方

(1)分量の水を入れて沸騰したら
ポレンタ粉を少しずつ入れて
かき混ぜる。



(2)木べらにかえ、
時々かき混ぜながら
弱火で30〜40分ゆっくり煮る。



(3)かたくなったら、
底に筋をつけて、
鍋の底が見えてくるまで煮る。



(4)ポレンタを煮ながら
サルシッチャソースを作る。
サルシッチャを小さく切り刻み、
ニンニクを混ぜる。
セロリ、ニンジン、タマネギを
粗微塵切りする。



(5)鍋にEVOオイルを入れて
サルシッチャとニンニクを入れて炒める。



(6)セロリ、ニンジン、
タマネギの粗微塵切りと
オレガノを入れて炒める。



(7)しんなりしたら
赤ワインを入れて10分くらい煮る。



(8)トマトソースを入れて煮る。



(9)キノコソースを作る。
乾燥ポルチーノは水に戻す。
キノコ類はスライスする。



(10)EVOオイルとニンニクを入れて
香りが出たらキノコを入れて炒める。



(11)水でもどしたポルチーノと
その水を少し入れる。



(12)ゆっくり煮る。



(13)水分が少なくなったら
トマトソースを入れて煮る。
塩加減をみて出来上がり。



(14)ポレンタと
ソース2種が煮えたところ。



(15)キノコソースは
バーミキサーに少しかける。



(16)キノコソースの出来上がり。



(17)盛り付ける。
器にポレンタを入れる。



(18)その上にソース2種をのせて
もうひとつに薄く切った
ゴルゴンゾーラをのせる。



はい、出来上がりました。
熱々をどうぞ。
お好みで粉チーズをかけて下さいね。
今回は白ポレンタですが
もちろんどんなタイプの
ポレンタでもおいしいです。
Buon appetito.


 
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