「シラスがとれたぞ!」
朝いちのうれしい電話。
潮でダミ声になった声の主は
茅ヶ崎の近所に住む幼馴染です。
彼は父親の後を継いで漁師になりました。
浜辺に立ち、海原を見つめるたたずまいに
海の男の粋を感じ、
「かっこいい~ぞ~」
と思わず声をかけてしまいます。
中・高・大と野球児だった彼は、
女学生達の黄色い声の応援が似合う
ピッチャーでした。
この年齢になっても「かっこいい男」が獲るシラス。
それだけでも美味しいのに、
さらに最上級の味になります。
穫れたてのピチピチのシラスは、
もちろん生でも頂きますが
揚げてもとても美味しいです。
今回のメニューはイタリアでも食べる
シラスのフリッテッレです。
シラスの繊細な味を愉しむように
卵は少な目に。
フリテッラの衣は薄めに。
シラスを主役にするために
衣も少な目にするのが私流です。
ちょうど揚げているときに
別の幼馴染が茅ヶ崎の農家の
トマトを届けに来てくれましたので、
さっそく付け合わせにしました。
「揚げ物は揚げ立てが一番ね!」
そんな事を言いながら
一緒に熱々を半分も食べてしまいました。
ふたりの幼馴染のお陰で海と土の香り、
そしてイタリアンの味わいを
堪能できる私らしい一品になりました。
どうぞお楽しみくださいね。
 |
シラスのフリッテッレ
■材料
生シラス:500g
卵:1個
小麦粉:80g~
グラナチーズ:大さじ4
イタリアンパセリ:1束
ガス水:80~100cc
揚げ油:適量 ※写真に抜けています。

■作り方
(1)イタリアンパセリを
みじん切りにする。

(2)小麦粉の中にチーズ、
卵を入れてかき混ぜる。

(3)ガス水を硬さを見ながら加える。

(4)イタリアンパセリを入れて、
かき混ぜる。

(5)生シラスを入れる。

(6)そっとかき混ぜ合わせる。

(7)生地の硬さが
やわらかいようなら小麦を足す。

(8)180度くらいの油で揚げる。

(9)裏返して色がつくまで揚げる。

(10)油を切って、盛り付けて完成。

上からフレーク塩をかけて
お好みでレモンや胡椒をかけて
お召し上がり下さいね。
Buon appetito!

 |
|
 |
|