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アーカイブ 2024/07/21
 

レシピその469
魚のハンバーグ〜おばあさんの手編み帽子。〜


手編みの帽子を一度に3つも買いました。
たまに行く小さなショッピングモールの入り口に
数軒のテント市が出ていました。
そこでまず目に入ったものは、
手編み帽子だけを目一杯広げているスタンドです。
カラフルな色を組み合わせた帽子ばかりです。
「いかがですかぁ」とお婆ちゃんの声。
「私はぁ〜ねぇ、
 88歳にぃ、なるんですよぉ。
 手編みが趣味なんですぅよぉ〜」

ちょっと店をのぞいただけだったのに、
彼女のゆったりとしたリズムの独特の口調に
のんびりとした気分になり、
帽子を手にとりました。
「息子がねぇ〜、
 もうやめろってねぇ言うのよ」
好きなことをやって、
お金が入ると糸を買って、
また新しいものを作ることが
生き甲斐だという彼女。
戦争後の満州からの引き揚げの話も聞き、
彼女の人生の背景も含まれている
帽子たちにいつの間にかすっかり魅入りました。

そして驚かされたことは、彼女の計算力でした。
ひとつより2つ3つ買えば
とてもお得になると
合計額を私に示しますが、
その速さに私にはついていけません。
のんびり口調で間をとり、
速い計算でお得感を醸し出す。
びっくりするほど
素晴らしいセールス能力を持った
お婆ちゃんでしたが、
その彼女の作る帽子はとてもチャーミングで、
かぶる度に彼女のストーリーが思い出され、
「安くて素敵な買い物」が
できたとの思いに至ります。

さて、今回は魚のハンバーグです。
カラフルにたくさんの野菜たちで飾ると
立派な一皿になりますよ。
タイムとレモンの香りが一瞬で満ち、
安らぎも感じます、
どうぞお試し下さいね。


魚のハンバーグ

■材料(4人分)

鱈:4切れ
タイム:好みの分量
レモン皮:好みの分量
卵:1個
小麦粉:適量
パン粉(細かいタイプ):必要分
塩・コショウ:適量
揚げ油:適量
熟トマト:好みの分量




☆下準備

・トマトを刻んで水気を切る。



・鱈は骨と皮を取り除き、
 一口切りにする。




■作り方

(1)フードプロセッサーに
卵白を入れて、数秒回す。



(2)鱈を入れて数秒回す。



(3)好みの細かさにする。



(4)ボールに鱈を移して、
塩、コショウ、タイム、
すりおろしたレモンの皮を入れる。



(5)4等分にします。



(6)卵黄に水を入れかき混ぜ、
小麦粉を入れてかき混ぜて、
バター液を作る。
かたい場合は水で調整する。



(7)鱈の両面に小麦粉を振りかける。



(8)バター液につけて、
パン粉をつける。
やわらかいのでヘラなどを使う。



(9)パン粉をたっぷりかけて
冷蔵庫で少し落ちつかせる。



(10)フライパンで揚げ焼きする。



(11)両面を揚げ焼きする。



(12)油を切る。



はい、出来上がりです。
魚ハンバーグの上にトマトをのせます。
付け合せは、彩り豊かな夏野菜。
米酢にレモンを入れて
1ヵ月ほどつけたレモン酢で作った
ビーツとサラダ菜のコールスロー、
米酢に梅を入れて、
1ヵ月ほどつけた梅酢に
プチトマトと新玉ねぎを漬けたものを
ピクルス代わりに。
ゆでたカブをオリーブオイルと
ニンニクで炒めたもの。
ナス、ズッキーニ、トマト、ピーマンを
焼いたものを付け合わせました。
楽しいカラフルな一皿になりましたね。




△友人がつくった
イングリッシュマフィンにはさんで
ハンバーガー風にもしました。


Buon appetito!

 
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