おさるアイコン

アーカイブ 2024/08/25
 

レシピその470
タプナードとサバのパスタ
〜茅ヶ崎でタイムスリップ。〜


私は自他認める方向音痴で、
そのため、予想もしないことに
出会うことが多々あります。
先日の出来事です。
用事が済んで、
次の目的地に向っているときに
知らない場所に迷い込みました。
「ここはどこ?」
周りを見渡すと小学校。
校門の前に「たい焼き」と書かれた
赤い旗がたっている小さな路面店があります。
さっそく道を聞くことにしました。
そのお店はなんと私が子どもの頃にあったような
お好み焼き、たこ焼き、そしてたい焼き、
今川焼き、焼きそば、かき氷などあつかっていて、
イートインができるテーブルが2台あります。
外に張り出された紙のお品書きを見てみると
フライドポテトもあります。

さっそく、お好み焼きを買って、
そこにいる子どもたちのように
店先で食べ始めました。
懐かしさがこみ上がってくる
おいしさを味わった後、
本題の道を聞くことにしました。

ご主人が手を休め、
私に地図を書いてくれようとしたら、
隣で食べていた男の子3人が
「おばっちゃん、
僕たちが連れて行ってあげるよ」
と声をかけてくれました。
彼らはフライドポテトを
もう一つ買うか買わないかで
じゃんけんをしていたので、
道案内のお礼に、ひとつ提案をしました。
任務完了できたら、
ご褒美にフライドポテトをご馳走する。
そのかわり、もし完了できなかったら、
ここに戻って彼らが私にご馳走をしてくれる。
この条件を彼らは快諾してくれました。

さて、この3人は小学校6年生で、
親同士も同級生で、近所同士だそうで、
これからゲームをしに行くことなどを
話してくれながら、
私を誘導してくれて
目的地まで連れて行ってくれました。
ゲームをするところからは
だいぶ離れてしまったけれど、
彼らは別れ際にポテトのお礼を何度も言い、
帰っていきました。
なんとも可愛い茅ヶ崎っ子たち。
鼻水が垂れているのも似合いそうな、
私の好きなタイプです。
お店と言い、ご主人と言い、
この子たちと言い、どこか懐かしい、
タイムスリップしたような経験をして、
すっかり心が柔らかく和みました。
道に迷った恩恵でした。

さて、今回はサバのパスタです。
茅ヶ崎っ子の私は青魚が好きです。
タプナードに使ったアンチョビは
小イワシを1ヵ月前に塩漬けにした
発酵が浅いものを使用しましたので
とても軽い味のソースになりました。
アンチョビの量はお好みで決めて下さいね。
このソースはなんにでも使えますので
たくさん作って冷蔵保存しておくと便利ですよ。
青魚は軽く干して使うのが好きなので、
今回もそうしましたが、
生のままでももちろんおいしいです。


タプナードとサバのパスタ

■材料(3〜4人分)

パスタ:好みのパスタ
※今回はチャイブのタリアテッレを使用
タプナード:大さじ2〜お好みの分量
トマト:小6個くらい
サバ:1尾(軽く干した甘塩のもの)
塩:少々
白ワイン:少々
イタリアンパセリ:少々
EVOオイル:
サバ焼き用大さじ1、パスタ用大さじ2〜3




☆下準備

サバは三枚におろし、塩を少しふり、
一晩冷蔵庫で寝かして、
外の日陰で1時間くらい風通しをする。




■作り方

・タプナード

黒オリーブ:100g
ニンニク:1かけら
塩漬けケッパー:適量
アンチョビ:数枚
※今回は塩漬けにした小イワシを使用
EVOオイル:大さじ4〜



タプナードを作る。

(1)オリーブ、塩抜きしたケッパー、
アンチョビ、ニンニクを荒く刻む。



(2)全ての材料を
フードプロセッサーに入れて、
数秒撹拌する。



(3)好みのペースト状に撹拌する。
EVOオイルが足りないときは足す。
タプナードの出来上がり。



(4)サバは骨を取って一口大に切る。



(5)フライパンにEVOオイルを入れて
温まったらサバを入れて焼き、
白ワイン少々入れてさらに焼く。



(6)イタリアンパセリを入れて焼き、
フランパンから取り出す。



(7)トマトを入れて炒める。



(8)トマトがしんなりしたところ。



(9)塩入りの湯でパスタをゆでる。



(10)パスタは少しかためのうちに、
トマトのフライパンに入る。
ゆで汁を足し、タプナードを入れる。
タプナードは2杯から始め、
好みの味になるまで入れてかき混る。



(11)焼いたサバを入れて混ぜる。



(12)火を止めて、
EVOオイルを少しかけて混ぜる。



はい、出来上がりました。
お皿に盛ってEVOオイルを少しかけ回します。
味のハーモニーをお楽しみ下さいね。
Buon appetito!


 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる