ほぼ日刊イトイ新聞 - イタリアンマンマの直伝レシピ


	2024/10/06

レシピその473
ドナータのパスタ・ディ・マンドルラ～朝のお散歩。～

ここのところ、毎朝、
お隣の公園の早歩き散歩を楽しんでいます。
公園の入り口は６ヵ所あり、
開閉時間は朝６時30分～夜８時30分です。
私たちは６時から歩き始めますが、
緑の中を歩くのが好きなので、
６時30分まで外周を歩きながら、
入り口が開くのを待っています。
開閉係の男の子が電動キックボートに乗って
颯爽と現れるは６時45分。
15分の遅刻です。
それから６ヵ所の門を開けてくれますが、
外周１kmの公園で、10分もあれば
全ての門は開くはずだと思うのですが、
７時になることもあります。
30分遅れたある朝、ついに私は彼に
「もっと時間厳守でお願いします～」
と言いました。すると、
「この公園だけを開けているんじゃないから
時間とおりにはいかないね。歩くなら、
公園の外側を歩いても同じでしょう！」
と返されました。

一瞬、気持ちが波立ちましたが、
人材不足のせいなのかもしれないですし、
「しょうがないか」と
諦めの境地に入りました。
ところが、ある日、
開いてないはずの公園の中から、
人々の話し声と犬たちの姿が見えました。
聞くと「秘密の入り口」があり、
時間になっても開いていないときは
そこから中に入るとのこと。
その場所を教えてもらった私たちは
もう開閉係がいくら遅れようが、
約束の６時30分になったら、公園内散歩を
楽しむことができるようになりました。

さて、今回ご紹介するのは
イタリアの南のお菓子です。
ドナータのパスタ・ディ・マンドルラです。
彼女の作るお菓子は、伝統的なものよりも、
かなりお砂糖を控えめにしています。
それでもかなりの甘さがありますが、
口の中に広がる甘さと
オレンジとアーモンドの香りで
心が温まります。

ドナータのパスタ・ディ・マンドルラ

■材料

アーモンドプードル：230g
卵白：１個分
グラニュー糖：150g
塩：少々
はちみつ：大さじ１
オレンジの皮すりおろし：好みの分量
チェリーピール：１パック

☆下準備

・オレンジの皮をする。
・卵白は混ぜる。
・材料を計る。
・オーブンを170度に温める。

■作り方

（１）ボールに材料を全部入れる。

（２）良くかき混ぜる。

（３）全体的にしっとりするまで
手で混ぜる。

（４）手で丸めて鉄板に並べる。

（５）生地を少し潰し、
半分に切ったチェリーを
押し込む感じでのせる。

（６）オーブン170度で
10～15分焼く。

（７）表面の色がついたら出来上がり。
鉄板の上でさます。

はい、出来上がりです。
外は香ばしく、中はやわらかい感じです。
お口中に広がる甘さと、
アーモンドの香りをお楽しみ下さいませ。
Buon appetito！

さて、変化球として、
さらにオレンジの香りをたっぷりにして、
甘さ控えめで、カリッと焼き上げた
一口サイズのものをご紹介します。
こちらも私は大好きです。
どうぞお試し下さいね。

■材料

アーモンドプードル：225g
卵白：１個分
グラニュー糖：80g
塩：少々
オレンジ：１個
はちみつ：大さじ１
チェリーピール：１パック

☆下準備

・卵白は良くかき混ぜる。
・オレンジの皮をすりおろす。
・チェリーを切っておく。

■作り方

（１）作り方はドナータと同じ。
練った生地を小さく丸める。

（２）鉄板に並べて、
チェリーを生地に入れ込む。

（３）160度のオーブンで
７～８分焼き、
オーブンの中でさます。

食べやすい一口サイズで
中までしっかり焼けています。
甘さを押さえた味と
カリッとした歯ごたえを
お楽しみ下さいませ。
Buon appetito!