伊丹十三記念館の第1回企画展示は、
映画『お葬式』でした。
現在は映画『マルサの女』の展示が行われています。
伊丹さんが税金の関係者に行ったインタビューの記録や、
実際に使われた小物や衣装、、
こだわって作られた通帳や名刺をはじめとする小道具など、
もう一度映画を見直したくなる、充実ぶりです。
海外で公開されたときのポスターや、
ゲームなどの関連商品も展示されています。
糸 井 | これ、いいですね、このムード。 簾に、映像が映っていて、 その中に入っていくと、 その映画の企画展示が あるというわけですね。 |
中 村 | そうそう。 |
玉 置 | 最初の企画展示の『お葬式』の時に、 中村さんがこの簾を作ってくれて。 『お葬式』の映画の中に潜っていこうと。 |
中 村 | 映画のスクリーンの中に 入り込んでいく感じを出したかったんです。 最初の企画展示は僕が担当しました。 |
玉 置 | 今回の『マルサの女』は 伊丹さんの次男の万平さんと 学芸員の中野が担当しました。 |
糸 井 | どのくらいの期間の展示なんですか。 |
中 村 | 『お葬式』が1年半ちょっとですかね。 |
玉 置 | ただ、期間というよりも、 何人の人が見たかで考えています。 あの時は、6万人でした。 |
糸 井 | この場所のこの大きさの記念館としては すごく多いですよね。 |
玉 置 | そうですね。 大がかりな宣伝をしたわけでもないし。 |
中 村 | 『お葬式』の時は、展示室の奥に、 原寸大のセットを組んで その中に『お葬式』と 同じ葬式のしつらえをしてあったんですよ。 |
玉 置 | ドーンと。 |
中 村 | 地元の葬儀社さんに頼んで、 映画をよく見てもらって、 まったく同じものを作ってもらったんですよ。 |
玉 置 | 開館前は学芸員もまだいなくて、 もう本当に中村さんに全部 力技でやっていただいたっていう、 そういう展示だったんです。 |
「マルサの女」のヒットで購入したという、スティーンベックの編集卓。 当時の最新機種で、日本に同型は2台しかなかったとか。 |
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海外でも大ヒット。左が海外版のポスター。 |
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(つづきます) | |
2009-10-15-THU |
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図版:トリバタケハルノブ