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カレンダー作りまして。 |
板尾創路さんといっしょに
スピリチュアルリラクゼーションサロンECCOに
来ています。
ていねいにガイダンスをしていただいたあと、
板尾さんが真っ裸で真っ暗闇、
深さ25センチの水に浮かぶ
1時間半がやってまいりました。
「いちど体がグルーンと回ると
シェルのなかでグルングルン
仰向けのままずっと
回ってるみたいに感じる場合も
あるらしいよ」
あのシェルはどう見ても
縦長じゃないですか。
「真っ暗なんやし、頭ん中が回るんやろな」
まさか。
「いや、わりかしほんまやろ。
ずっと魚になる人もおるらしいで」
魚に。
さて、シェルに入る前には、
音による「浄化」を行ないます。
このサロンにたどり着くまでに
いろんな仕事をしたり雑踏をくぐり抜けたり
さまざまな刺激を受けていますので、
スッキリしてシェルに入るために、
いったんリセットする必要があるのです。
板尾さんは目を閉じているように言われていますので、
自分がどんな環境に置かれているかは
わかりません。
さあ、音によるリセットが終了しました。
では板尾さんは、シェルに入ります。
1時間半後、お会いしましょう。
「君ら、俺がシェルに入ってるあいだ、
何してんの?」
ケーキとか食べてます。
「なんじゃそりゃ‥‥」
いってらっしゃい、板尾さん。
不思議体験が起こるといいですね。
“2回くらい出るつもりで入ってください。
出たらだめというのが
逆にストレスになったらいけないので”
最後にそう説明を受け、板尾さんは
シェルの中へ入りました。
では、板尾さんがシェルに入り
我々がケーキを食べているあいだに
板尾さんが最近、どういうことをしているのか
また、訊いてみましょう。
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板尾さん、最近何やってるんですか。 |
「最近は、カレンダー機能も備わった
ポスターでもあり、カレンダーでもあり
読みものでもあるというようなものを作りました。
これもまた、前例のない、ジャンルもないような
ことでしてね。
カレンダーとして当然使えますし、
写真として飾ってもいいですし、
バラバラにできるので、
人にあげたり壁に貼ったりしてもいいです。
“要は使い方次第”というものができました。
出した本人もどういう使い方がベストかは
よくわかりません。
梅佳代さんが撮ってくれた写真は、
じわっとおもしろみが伝わってくると思います。
カレンダーを作るつもりで写真を撮ったので
1か月耐えうるものを目指したつもりです。
そこがいちばん難しかったんですけどね。
1枚1枚、いろんなおかしさの想像力が
ふくらむと思います」
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何がしたいんですか。 |
「このポスターブックは
カレンダー機能があるわりには
3月発売です。
あ、“春はじまり”だからいいのか。
いま気づきました。
今年の4月から来年の3月までは
部屋に貼るなり、枕もとに貼るなりして
どっかで僕のことを思ってくれたらいいなと思います。
1年間いっしょです。
1年間“こいつおもろいな”と思ってもらったら
うれしいです。
“この2、3日見てなかったけど、
今日久しぶりに見たろかな”
とか、思ってくれてもいいです。
たのしい1年を、ともにすごせるかんじです」
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板尾さん、どこに行くんですか。 |
「できたらカレンダー業界に
革命を起こしたかったんですが
ぼくが1年や2年、がんばったからといって、
だめなんですよ。
ジャニーズさんのカレンダーやら
女優さんのカレンダーもありますし。
強敵は、
パンダ、子犬、子猫!
ああいうのには勝てないです。
そこにあえて参戦せずに
“4月はじまり”基本でやっていったら
ずれたかんじで、みなさんに
手に取ってもらえるでしょうか」
カレンダーのクレジットを見ると
原作:板尾創路
と書いてありました。
原作? 原作という文字は、まんがぐらいでしか
見たことがありません。
「カレンダーの原作って、何やねん」と
心の奥で思いましたが、
このコンテンツは板尾さんを
ひたすら見守るという主旨です。
ここは口をつぐみます。
では、また火曜日に、
この続きをお伝えいたします。
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