イトイの読んだ本、買った本。
 

『「振動力発電」のすべて』
著者:速水 浩平
発行:日本実業出版社
価格:¥ 1,470(税込)
ISBN-13:978-4534044822


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イトイはこう言っている。
速水さんは、「音力発電」という会社の社長で、
慶応の大学院の学生で、音で電気を起こす研究を
子どものころからやっている人です。
夢みたいで、現実的で、おもしろいんです。
ぼくは応援しているので、この本でまとめて
彼の考えを知りました。
 
乗組員も読んでみた。
著者の速水浩平さんは、
振動や音から電気がつくれないか? と考えて、
実用化に向けて研究を重ねているかたです。
人が歩いたり、話したり、車が走ると、
電気が生まれる時代がやって来る‥‥
なんだか、わくわくするお話です。

振動や音から電気をつくるというアイディアを
速水さんはなんと小学生のときの理科の時間に
「モーターと発電機のしくみは逆です」
と教わって、ひらめいたそうです。
電気で回るモーターのしくみとは逆に、
発電機はモーターを回して電気を起こしている。
ということは、電気で音を出すスピーカーでも
同じことが言えるのではないか?

速水さんはこのことをずっと覚えていて、
大学生になったときに
実現に向けて本格的に研究をはじめます。
この本は研究のスタートから
いまに至るまでのプロセスと、
「振動力発電」について書かれていますが、
わたしが一番、「おおおっ!」と思ったのは、
速水さんが、人からなにを言われても、
実験に失敗しようとも、
あきらめることなく考えぬいて、
困難を乗り越える新しいアイディアを思いついて、
実現に向けて歩まれてきたところです。

壁にぶちあたる →
いっしょうけんめい考える →
いっしょうけんめい手を動かす →
別の角度から考える →
また別の壁が出てくる → 考える‥‥
この繰り返しを、熱中してやっていらっしゃるのも
すごいなあと思ったし、
逃げたり、手を抜くことなく、ねばってねばって、
壁を乗り越えていくプロセスは、
アイディアを実現する人の道のりそのもので、
自分も見習おうと思いました。
速水さんのここまでの歩みを知り、
元気がわいてきましたし、
未来に目を向けるとおもしろいな、と
感じた本です。

2009-08-01-SAT
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