糸井 | いま、山下さんが短い時間で 教えてくれたジャズの歴史と変化を ひとつひとつ追いかけてたら 曲数だけでも かなりなことになっちゃいそうですね。 |
山下 | ええ、そうですね。 |
糸井 | どこかをこう、かいつまんだりしながら。 |
山下 | うん、モダンジャズだけでも |
糸井 | ああ、「マイルスが電気をつけた」ってやつですね。 |
山下 | あはは、それですね。 マイルス・デイヴィスは、 |
糸井 | はい。 |
山下 | そうかと思えば、 |
糸井 | ええ、なるほど。 |
山下 | そういうふうに変化してきた結果、 |
糸井 | じゃ、2回目の「はじめてのJAZZ」をやるとしたら、 |
山下 | 1ジャンルにつき、ひとつの演奏として、 |
糸井 | やれちゃいますかね。 |
山下 | やれちゃいますね。 |
糸井 | やれちゃうか。 |
山下 | 10パターンぐらいは。 |
糸井 | そうか、やれちゃうのか。 |
山下 | あいだにトークを入れるとしても。 |
糸井 | それ、ちょっといいですね。 |
山下 | まあ、ものによっては、すごく短いサンプルになる。 |
糸井 | ええ、ええ。 |
山下 | いつまでたっても終わらないと困るので(笑)、 やっぱり断面、断面で 切りとっていく構成になるとは思うんですが。 |
糸井 | じゃ、ここはぜひ聴いてほしいって部分に たくさん時間を取るやりかたも‥‥。 |
山下 | あるし。 |
糸井 | あるし。 |
山下 | 時間配分を考えて、 少なくとも、それぞれの姿だけは ハッキリとお見せしようって方向でしたら 不可能なことではないと思います。 |
糸井 | いや、おもしろくなりそうですねぇ、これ。 |
< 続きます > |
1950年代以降、モダン・ジャズの 代表的なトランぺッターとして ジャズ界をリードした、マイルス・デイビス。 ジャズのことをあまり知らなくても、 その名前くらいは聞いたことがあるはず。 時代に応じてさまざまなジャズの方向性を 打ち出してきたマイルスは、 1960年代の後半から、 ジャズにロックのリズムや電気楽器を導入し、 新たなサウンドに取り組みはじめた。 これは、当時のジャズにとって かなりおおきなできごとだったため、 いまでも「エレクトリックマイルス」、 「電気マイルス」などと象徴的に語られている。 1969年のアルバム『ビッチェズ・ブリュー』が、 「電気マイルス」の代表作。 電気音楽を大胆に導入しただけでなく、 ジャズに「リズム革命」を もたらした作品であるとも言われている。 |
2007-09-28-FRI