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1950年代後半くらいから流行した、 ジャズのレコードを聴かせる喫茶店。 「コーヒー一杯で開店から閉店までねばり 黙ってジャズを聴く」という説明が、 典型的に語られる当時のジャズ喫茶のスタイル。 レコードは、客のリクエスト中心で、 演奏中の会話は、基本的に禁止。 高価な大型スピーカーのセットを組み、 大音響でジャズを聴かせる、という店が多く、 現在でも残っているジャズ喫茶のなかには 「今でもたまに苦情がくる」店もあるとか。 ただ、「はじめてのJAZZ 2」構成の 高平哲郎さんによると、 全盛期には「都内に200軒」ほどの ジャズ喫茶があったというが、 現在、その数はかなり少なくなってきている。 また、店のオーナーのなかには ジャズ評論家として活躍するなど 「名物オヤジ」も少なくなく、 また、話をしていると、 「演奏中はお静かにお願いします」と書かれた ボードが回ってくる店もあったらしい(高平氏)。 今でもよく名前を耳にするジャズ喫茶に、 「DIG」や「木馬」(ともに新宿)、 2007年、惜しまれつつ閉店した横浜の「ちぐさ」、 現在も岩手県一関市で営業する「ベイシー」など。 なかでも新宿の「DIG」は有名で、 同店に「古い時計がある」という理由で 「他のジャズ喫茶が こぞって古い時計を飾った」ほどだとか(高平氏)。 |
2007-10-05-FRI