ほんとにやってしまおう! ほぼ日式 スタッフ募集計画詳細。 |
考えようによってはひどい話ですとも。 月謝をとって、スタッフを補充しようというのですから。 ただ、いいところもたくさんあるからこそ、 非常識を承知で、スタートしてみようと思ったのです。 (長いけれど、これくらい読んでくれなきゃ失格さ) ※募集は終了しました。 たくさんのご応募ありがとうございました。 |
金曜夜の麻布十番。スタッフ募集面接のときに 出会ったかたたちともう一度しゃべってきました。 たぶん3人以外とも組んで企画を立ち上げます。 (ほぼ日式スタッフ募集計画詳細それからの巻) こんにちは。ほぼ日の木村ともうします。 新しく3人のかたが鼠穴に出入りしてくれているので スタッフ募集計画が一息ついたかに見えますよね? ところが、全然終わっていないのです。 まだつづいているよ、ということを リアルタイムで伝えたいなあと思います。 しばし、おつきあいを。 (今後のために最後だけ読んでもいいですよん) 今回の「ほぼ日式スタッフ募集計画」は、 一般的な見方では無茶なはずのものでした。 5万円をじぶんから払ってまで、 鼠穴で何かやりたいんだと思ってくれるひとが、 果たしてどれだけいるのだろうか? そんなに多くないかも、と予想していたわけです。 でも、応募してくれたのは、130人も! これだけのかたがほぼ日というところに 可能性を感じてくださったというのに対して、 ぼくは率直に「すごく光栄だよな」と思いました。 しかも送ってくださったメールを読んでみると、 どれも心がこもってうきうきしているものばかり。 びっくりしました。 「まだまだ、いろんなことができるんだよねー」 とは日ごろから感じていたのですが、 もっと強くそう思うようになりました。 ぼくが鼠穴に出入りしはじめた4か月前を、 何となく個人的に思い出しもしていました。 今度はどういうひととどう遊べるのかな? わくわくしてきたぞ。 もちろんそれだけではなくて、 「これだけのひとの思いを、 どう受けとめればいいんだろう?」 と、ぼくたち「ほぼ日ばかの子組」は総出で ああでもないこうでもないと考えていました。 ずいぶん時間をかけた末に行き着いたのが、 全員にもう一度メールを送るという決断です。 darlingが送ったメールは、次のようなものでした。 --------------------------------------------- たいへん長らくお待たせして、 ほんとうに心苦しかったです。 「ほぼ日刊イトイ新聞」の糸井重里です。 「ほぼ日」のなかでも何度かふれましたが、 こんなに大勢の方からの応募があるとは、 考えていなかったのです。 数名の方にお会いして、お互いの非常識を称え合って、 よっしゃぁがんばろうぜ、みたいな乗りで、 スタートする予定だったので、 正直言って、今回の反応には少しびびりました。 それぞれの方々が、真剣だし、おそらく優秀だし、 たいがいのことは覚悟していそうだし・・・ ということになると、誰を断るか考えるだけで 頭が痛いことでした。 いまさら正直に言わなくても、 想像なさっていたと思いますが、 授業料をとるスタッフ募集という要項を、 「話にならん」と考えないでくれただけでも、 いっしょに仕事をやっていく資格ありと思っています。 ただ、ほんとうに残念ですが、 実際に、せいぜい3名、それ以上は、 いま現在のぼくのところでは 勉強や仕事をしきれないどころか、 居場所の確保さえできません。 ほんとうに心を鬼にして、 メールでの質疑応答を、 もう一回だけ、させてください。 そのなかから、30名程度の人数の方々と、 こんどは、面談をさせていただくことにします。 3月28日・29日のどちらかになります。 そのための選抜は、前回のメールと、 今回のメールでの回答をもとに、 させていただきます。 こんなことまでさせて、不愉快だとお感じになった方は、 ある意味で、それももっともなことなので、 ご遠慮なくお申し出ください。 では、おそれいりますが、 また、以下の質問をコピーし、その回答を記入して、 そのままタイトルを変えずに返信してください。 ◆前回の回答に加えます。 (文字数はすべての質問について 800字を超えないようにお願いします) ●あなたが、「ほぼ日」で、 いま、いちばんやりたいことはなんでしょうか? ●あなたが、「ほぼ日」で、 いますぐ、やれると思えるのは、どんなことですか? ●「ほぼ日」の新しい企画を、考えてください。 現在可能であると判断したものと、 将来的には可能であると考えられるものと、 両方お願いします。 a 現在の「ほぼ日」で可能だと思われる新企画 b 将来の「ほぼ日」なら可能であると思える新企画 ●「桜」をテーマになにかコンテンツを立ち上げようと、 唐突にぼくが言い出したとします。 あなたの意見を、簡略に書いてください。 ●もし、今回の限定スタッフの期間が終わった後に、 そのまま(むろん無給とかじゃなく)、 正式のスタッフに残ることはできるでしょうか? ●「ほぼ日」を基盤にしてのビジネスプランを 考えられたら、それを簡略に書いてください。 以上です。何度も面倒なことをさせて、恐縮です。 返信メールの締め切りは、すぐ。 ■3月24日の20:00までにお願いします。 30名程度の人数の方々と、 この次は面接でお会いする予定ですが、 3月28日、3月29日の都合の悪い方は、 あらかじめお知らせください。 「ほぼ日」からの連絡は、 また、ぎりぎりになりそうです。 残念ながら面接試験にお呼びする30名以外の方々には、 あらためて、なんらかのかたちで 共に仕事したり学んだりする方法を模索中です。 どうぞ、こういう非常識なことをするぼくらに、 もう、いっそご期待ください。 ほぼ日刊イトイ新聞 糸井重里 ------------------------------------------------ みなさんからの返信メールは、そのあと矢のように。 それらのメールを受けたあとにもぼくたちはまた、 ああでもないこうでもないと考えまして・・・。 苦渋の末、30人のかたに鼠穴に来てもらうことに。 それが、3月28日と29日のことでした。 5〜6人のかたで、1時間ぐらい。 これがひとつの面接になっていたのだ。 同席するのは、darlingとほぼ日のひとりです。 例えば13時からはdarlingとシェフ・武井、とか。 ぼくは、28日の16時からの1時間に同席しました。 うしろのほうでノートを持ちながら座ってたぞ。 面接と言っても、自由にしゃべりあうものでした。 「ものごとは、なぜつまらなくなるの?」 「ほぼ日永久紙袋企画者のねらいは何?」 そのふたつに関してわーっと話しあってもらって。 darlingはたまに口をはさむ程度。基本的には聞き手。 ほかの企画立案などについても話が及んだところで、 1時間はあっと言う間に過ぎていきました。 ぼくは6人プラスdarlingの話を、 「このひとは、いいひとだなあ」 「もっといろいろ言いたい気持ちでいるんだろうな」 などなど、いろいろ断片的に思いながらきいていて。 ・・・でも、面接の終了後も、まだ終わっていなかった。 実はこの6人、そのあとでみんなでお茶飲んだり、 その後もメールでいろいろしゃべっていたらしいの! ぼくは個人個人のあいだは てっきりそれっきりだろうなと思っていたから、 「あのときの6人が4月14日の金曜の夜に 麻布十番で会うので、よかったらどうぞ」 そんな連絡をメールでもらったときには、 うれしいというよりおどろいたとゆーか。 で、喜んで近所の麻布十番に歩いていきました。 麻布十番に集まった6人 集まったのは、面接のときにいた全員だった。 6人のやってきていることはそれぞれ、 職人・出版・テレビ制作・広報・広告・音楽。 そこに無職(仮・学生)の木村が加入して、7人。 ひそかに経験豊かでクールな6人なんだけど、 まあ金曜の夜だしなあ、っていうことで、 リラックスムードでなごんでいたんっすね。 でもふと面接の話が出てくると、 「いやあ、あのとき会話噛みあわなかったね(笑)」 みたいな話からはじまって、面接をきっかけに それぞれがいろいろ思ってることがあるんだな、 というようなことが少しずつ伝わってきた。 それはここで書くと 青臭いものみたいに見えるので いちいち具体的には言わないけど、 まあ、早い話、よかったの。 まだ、6人のかたたちのなかでも、 ほぼ日で何かやることを終えていないんだなあ、 と思って、ぼくはうれしかった。 実際、はじめに言ったとおり、 本当に、スタッフ募集は終わってないです。 いや、「スタッフ」というよりも、 「パートナー」「リンク先」 とかみたいにゆったほうがいいかも。 つまり、一緒になんかつくろうっていうのは、 これからももちろんやっていきたいんですよね。 いったん鼠穴に来てくださっているのは3人ですが、 darlingは、その他のかたがたに、 次のようなメールを送っております。 ------------------------------------------------- あの妙な面接から、 ずいぶん時間がたってしまいましたが、 お元気でお過ごしでしょうか。 糸井重里です。 おおきな仕事なみに慎重に大胆に慎重に大胆に、 苦闘を続けてまいりましたが、 無理やりに答えを出しました。 (中略) なんだか、ぼくのほうにも応募者の方々にも、 骨の折れる仕事を増やしてしまったようですけれど、 お互いが知り合えて、新しい可能性が見えてきたという 大きな収穫も確かにあったと、よろこんでもいます。 この先、「ほぼ日」の成長に合わせて、 リンク、ジョイントの可能性を追求していくときに、 迷惑かも知れませんがお声をかけさせていただきます。 なにかとネットバブルとかで騒がしい昨今ですが、 ぼくらは、とにかくしっかり根を張るところから、 順に成長していきたいと考えています。 亀の歩みでじれったいと思われるかも知れませんが、 あたたかく見守ったり手助けしてくださったり していただけたら幸いです。 ------------------------------------------------- そんな気分は、ずっとつづいているわけで。 「また会ったり、今度は企画を一緒にやりましょう」 そんなようなことをもごもご言いながら ぼくは麻布十番のお店のみんなと別れて もう一度ほぼ日編集部に戻ったんですけど、 組みたいなあとはまじで思っているんですよ。 ですから、一緒に何かできるような態勢ができたら、 水面下で鼠穴なひとたちがばしっと出てくるかも。 例えば、もう今すぐにでも、 鼠穴に出入りしないひとたちとぼくだけで どこかでたくらんで、 一気に何かやらかしちゃおっかなっ。 応募メールを一生懸命に 書いてくださったみなさん、 鼠穴に来てくださったかたがた、 今回はほんとにありがとうございました。 あらためてお礼をもうしあげます。 そして、スタッフ募集応募のかたで これいける!という企画を持っているかたは、 postman@1101.com のメリー木村宛てまでどしどしメールをください。 しびれる企画を待ってます。立ちあげましょ。 |
2000-04-19-WED
●まず、学校としての側面から考えてみます。 |
2000-02-28-MON
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