ひどい目日誌。 授業料を払ってこきつかわれる わたしたちの記録。 |
鼠穴に石器登場。 担当:うりぞう みなさま、ごきげんいかがですか。 鼠穴では、 半そでチームが幅を利かせつつありますことよ。 勤労意欲の失せる、穏やかなお天気が続きます。 あ、うりぞうでございます。 先週、ほぼ日での夕食時間。 ごはんだよー、の声に階段を降りていくと、 そこにずらっと並んでいるのは石。 うぬ、石、あ違う、石器? どーゆーこと? 謎はすぐ解けまました。 石焼きビビンバの到着だったのです。 石ごとですよ、熱々の。 持てないんですから、ホントに。 けっこう笑えますでしょ、 ふつうのテーブルに、石、並んでんだから。 こんなふうな本格的って、どうなんだろうか。 で、そこからわたくしが考察したことを、 今回ご報告いたしますです。 ご存知の通りほぼ日は、 ほぼ日刊と銘打ってるわけですから ほぼ日刊なんであります。 しかも、ほんとうはほぼではなく、 今のところ完全日刊を続けているわけです。 つまり、毎日毎日、 新しい記事が紙面に登場しているわけですね。 わたくし達ひどい目隊も、 そしてスタッフのみなさんも、 基本的には土日はお休み。週休二日。 土日の分の原稿は、前倒しでやってるわけで、 これは編集などのお仕事をしたことのない方でも ある程度想像はつけられるんじゃないかと 思うんですけど、 作業だけでも結構なもんなんですよ、これが。 わたくし、以前、 月刊雑誌の編集をやっていたことがあるですが、 そこがヒマヒマだったということでは ないんですけれど、 ほぼ日のスピードは、空前絶後。 すみません。たいへんなんですよって言って、 裏返しにかっこつけてるんじゃないんです。 わたくし、発見したであります。 ほぼ日をわっせわっせと作るのには、 結局こういうものたちが 原動力になっているっていうものを、です。 なので、それをご報告させていただきます。 それは何かというと、分厚いファイル一冊。 「出前一丁」と背表紙にあります。 そうです。 出前のメニューがどっさりで、 小銭入れ過ぎの財布のように、 ファイルが太ってます。 背表紙の幅の3倍はあります。 中身を見てみましょう。 洋食、お弁当、中華、カレー、そばうどん、 とんかつ、寿司、うなぎ、ピザ、サンドイッチ、 ファーストフード、焼肉。項目に分けられてます。 油断してはいけませんよ、 一項目に何店分もメニューチラシがあります。 総勢47枚。 圧巻。 よくぞ、これだけ、集めたり。 よくぞ近所にこれだけあったり、です。 しかも、です。 ほぽ日が夜中も起きてるのを知ってるかのように、 夜中にでも届けてくれるところが、 これまたたくさんあるんです。 わたくしが潜入しているこの短い期間に限れば、 どこも結構イケます。 メニューもずいぶ本格的なものばかり。 だって、ほら、 石器ごとの石焼きビビンバですから。 他は推して知るべし、としてください。 darlingもおっしゃってますです。 「うちにはダイニング部っていうのもあるでしょ。 あれは、ほぼ日作る前から、真っ先にやろうと思って、 企画書も作ってたくらいなんだ。 みんなで一緒に、おいしいものを食べるって、 大切なことだと思うんだよね」 インターネットってなんだか難しそうだし、 きっとものすごい作業量であろう日刊だし、 鼠穴が、なんかものすごいことを やっている穴のように想像して 潜入してきたわたくしでした。 が、いや、紙面的なことよりまず、 ご飯に関してのこのこだわりには、 驚きを通り越して笑ってしまいましたよ。 いやほんと、太ったファイルなんですから。 でも、それが、元気のもと、仲良しのもと、理解のもと。 ひいては、ほぼ日のもとになっているんでしょう。 いきつくところは、結局、 こういうことが大きいんじゃないかと 思ったりもしたわけですよ。 ここで、うりぞう今回の結論。 「自分にとって大事なものは、ぜひ大事にしよう」 であります。 こういうふうになっていると、自分が快適でいられる。 おいしいご飯が食べられれば、 ちょっとやそっとのことは頑張れる。 そういうことがはっきりわかっていたり、 そういう状態に持っていくことって、 結局、仕事とか精神状態とか、 大きなものに影響していくんじゃないかと、 思うんですよね。 いいえ、ときっぱり。 自分を上手に乗せていくためには、 自分がどうしていると快適なのかってことを、 自分でわかっていることが、 すごく大事になるはずですって。 わたくしは、自分にとっての優先順位って、 わかってるようでわかってなかったりするので、 鼠穴のように「ご飯大事」ってはっきりするのは、 精神衛生上とってもいいことのように思えてね。 しかも、あなた。 石器ですよ、焼肉屋でもないのに。 なんか、いいほぼ日作る気に なるってもんじゃありませんか。ねえ。 違うかなあ。そう思ったりしませんか。 では、また。うりぞうでした。 |
2000-04-25-TUE
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