もくじ
第0回フィルターアプリ「VSCO」を使えば、写真がもっと楽しくなる。 2016-06-02-Thu

1991年、静岡県生まれ。株式会社BAKEで、お菓子のWebメディア「cake.tokyo」の編集者として働いています。趣味は写真。Canon 5D MarkⅡで撮っています。→ http://yriica.com

ぼくの好きなもの

担当・平野 太一


「VSCO(ヴィスコ)」というアプリを知っていますか?
ものすごく簡単に言ってしまえば、
写真の「フィルター」のアプリです。
でも、それだけではとどまりません。

VSCOは、素敵な写真と写真家さんたちが集まる
「コミュニティー」でもあるのです。
例えば、VSCOに撮った写真を投稿したり、
投稿している素敵な方をフォローしたり、
VSCO内の素敵な写真を
コレクション化したりもできます。

このアプリを開発した
Visual Supply Companyは、
2011年にオークランドで創業した会社です。
彼らのゴールは、
革新的なツールとプロジェクトを通して、
世界中のクリエイティブなアートやアーティストを
躍進させること。

そんな壮大なゴールを持つ彼らがつくった、
「VSCO」への愛を、
書いてみようと思います。

フィルターアプリ「VSCO」を使えば、写真がもっと楽しくなる。

「VSCO」とは、主にスマホで使う、
写真をより素敵にできるフィルターアプリです。

VSCO App

使い方は簡単。「C1」や「F1」などの
フィルターを切り替えることで
フィルムのような写真に編集することができます。

また、モバイルアプリだけでなく、
Adobe Photoshopや、
Adobe Lightroomで編集するときに使える
「VSCO Film」というものもあります。

VSCO Film

Instagramでは、#vscoや、#vscocamというハッシュタグが
それぞれ、1億700万件、約1億4,800万件以上もつけられている、
人気インスタグラマーもこぞって使うアプリなんです。

ふつうの写真が、ぐっと、いい写真になる

VSCOを知ったきっかけは、大学生のころ。
いろんなカメラアプリを探しては試していたころに、
たまたま見つけたのが、このアプリでした。

他のアプリでも、何万種類もの
組み合わせができるものはありましたが、
これ以上にビフォーアフターの
変化が楽しいアプリはありませんでした。

イマイチぱっとしないなぁと思う写真でも、
VSCOのフィルターをかけてしまえば
ぐっ、といい感じに。
素人なりに、味のある写真に仕上げることができます。

それからというもの、
SNSやポートフォリオサイトなどに
アップしている写真は、
ほぼVSCOのフィルターを
かけたものばかりになるほど。

最近は、アプリだけでなく、
Adobe Lightroomで使える「VSCO Film」を
用いて写真を編集することが多いのですが、
どのフィルターを使ったら
撮った写真がぐっとくるものになるのか、
編集(レタッチ)している時間が
楽しくなりました。

写真の変化が楽しくなってくる

実際に、VSCOのフィルターをかけると、
どんなふうになるのか、
ビフォーアフターの違いを見てもらえればと思います。

下の写真は、1ヶ月ほど前、
荻窪を散歩していたときに撮った写真です。
Beforeがこんな感じ。

これに、フィルターを「C1」にして、
コントラストを-1、色温度を-1にしたのがAfterです。
色に締まりがなかったBeforeから、
青みとコントラストを強くして、
空の青さを強調しました。

散歩などではアプリを使いますが、
普段の写真の編集は、アプリではなく、
Adobe Lightroomでおこなっています。
よく使うフィルターは、
「Eclectic Films」の
『Agfa Optima 100 II –』(上記写真)や、
「Archetype Films」の
『Kodak Gold 200 -』(下記写真)をベースに、
色味、露光量、コントラストなどを微調整しています。


自分の “写真の好み” を見つけられる

VSCOでは、
FacebookInstagramなどのSNSを通して、
素敵な写真を撮るユーザーを
定期的にピックアップしています。

例えば、写真家の濵田英明さん

#sigma50mm #eos5dmarkiii

Hideaki Hamadaさん(@hamadahideaki)が投稿した写真 –


The wonder of childhood

VSCOは海外のサービスなので、
日本人の写真家が載っている! と、
掲載されていたときは、びっくりしました。
そのとき以来、ずっと追いかけていて、
KINFOLKやSoup.などの雑誌で大活躍。
今では引っ張りだこ状態です。

他には、Matt Crumpさん

Piña cool-ada 🍍😎 #candyminimal

Matt Crumpさん(@mattcrump)が投稿した写真 –


A candy-colored journey through Beirut

#candyminimal」スタイルの生みの親で、
TIME誌が選ぶインスタグラマーTOP50に選ばれています。

アクアブルー、ホットピンク、
ミントグリーン、ネオンイエロー、
オレンジ、ライトパープルの6色を背景に用いて
candyminimalスタイルをつくりあげているようです。
現実ではありえない色遣いなのに、
どこかポップで愛らしいです。

このように、VSCOは、
紹介されている人たちの投稿を見たり、
自分で検索してみて探したりすることで、
自分はどんな写真を好きになりやすいのか、
好みの傾向が分かる「参考書」のような存在でもあります。

自分で言うと、下記のようなもの。

・自然光
・コントラストが低い
・青みがかかっている

下記は、ぼくの好きなVSCOユーザーです。

mnmly さん
sorahoderi さん
fvonf さん

VSCOは、カメラ初心者でも楽しめる

さらに最近では、自社コンテンツとして、
VSCO ACADEMY」を立ち上げ、
写真の撮り方のコツを、
動画と写真で伝える試みもスタートしています。
すべて英語ですが、写真が多いので
そもそもどうやって撮ればいいの? という人でも
参考になるところがたくさんあります。

12 tips on photographing the everyday

また、1年前に自分がまとめたものなので情報が古いですが、
VSCOがピックアップする写真の「構図」に
着目したまとめも参考になるかもしれません。
(現時点では、約250万フォロワーでした)

Instagramで約100万フォロワーを持つ@vscoは、どんな写真の構図が多いのか4パターンにまとめてみた。

すべてのカメラ好きに、
全力でおすすめするVSCO。

この記事を通して、
ぼくのVSCO愛が少しでも伝わって、
VSCOを使う人がふえたら、
うれしいなぁと思います。

もし良かったら、フォローしてください。

https://vsco.co/yriica/grid/1