もくじ
第1回ブルーハーツにあこがれて 2017-03-28-Tue
第2回たまりにたまった文章欲求 2017-03-28-Tue
第3回「読んでいる人として」書いている 2017-03-28-Tue
第4回本当は書くのなんて嫌いなのに 2017-03-28-Tue
第5回ご近所の人気者でありたい 2017-03-28-Tue

書くことと読むことと、仕事終わりのビールが好き。先日「笑顔が素敵」と言われてキュンときたので、じゃぁ笑ってようかな、と思っています。25歳おんな。

田中さん、糸井さん、</br>なんでそんなに書いてるの?

田中さん、糸井さん、
なんでそんなに書いてるの?

担当・渡邊 渚

おそらく日本初の「青年失業家」として執筆活動を行う田中泰延さん。
ほぼ日で18年近く、毎日休まずエッセイを書いている糸井重里さん。

Twitterで仲良しな2人が、「ほぼ日の塾」3期生のために、対談をしてくださいました。

その長さは、たっぷり2時間!
(1時間くらいで‥‥って話だったのに)

田中さんが24年ほど務めた電通を退職し、「無職」になった理由とは?
2人は、どうしてこんなにモノを書き続けているの?

2人が楽しくおしゃべりしながら、お互いのことを引き出し合う様子が伝わると幸いです。

プロフィール
田中 泰延さんのプロフィール
糸井 重里さんのプロフィール

第1回 ブルーハーツにあこがれて

ーブルーハーツの『リンダ リンダ』がかかる会場
 
♪どぶねずみみたいに美しくなりたい…

糸井
あれ? 来ないね(笑)。

♪写真には写らない 美しさがあるから…

糸井
間が悪いなぁ‥‥。

♪リンダリンダ!

田中
(踊りながら部屋に入ってくる)
一同
爆笑

糸井
あぁ、よかった(笑)。いやいや、いらっしゃいました。
田中
どうも。お願いします。

糸井
去年。
田中
そう、電通を辞めようと決めたのは去年ですね。
この間、燃え殻さんとか永田さんとか古賀さんと雑談したじゃないですか。
糸井
2016年の9月。
田中
あの時点でまったく辞めると思ってなかったですから。
糸井
素晴らしいね。
田中
辞めようと思ったのが、11月の末ですね。
で、辞めたのが12月31日なんで、1ヶ月しかなかったです。
糸井
素晴らしい。
やっぱり理由はブルーハーツ?
田中
ブルーハーツですよ。
 
ブルーハーツを聞いたときのことを思い出して、「あ、これは、なんかもう、こんな風に生きなくちゃいけないな」って。
かと言って、何か伝えたいこととか、「俺の熱いメッセージを聞け!」みたいなことがあるわけじゃないんですよ。
でも、「ここは出なくちゃいけないな」って思ったんですよね。
糸井
それで、青年、青年‥‥、なんだっけ、扶養者じゃなくて‥‥。
田中
「青年失業家」になりました。
50歳手前ですけど、27歳くらいの気持ちで(笑)
 
好き勝手にモノを書くことになったのが、45歳頃。
前は大きな会社の社員として働いて、仕事が終わった後に書いてたから、書くことが生活の足しになってたけど、今はそれを書いても生活の足しにならない。「じゃあ、どうするんだ?」というフェイズには入っています。
糸井
27歳の人と話してる気分になりますね。
田中
そうですね。
糸井
「誰かに相談したの、それは?」
「奥さんはなんて言ってるの?」
とか言いたくなるな(笑)
田中
若者の人生相談みたいな(笑)
 

(つづきます)

第2回 たまりにたまった文章欲求