ーブルーハーツの『リンダ リンダ』がかかる会場
♪どぶねずみみたいに美しくなりたい…
- 糸井
- あれ? 来ないね(笑)。
♪写真には写らない 美しさがあるから…
- 糸井
- 間が悪いなぁ‥‥。
♪リンダリンダ!
- 田中
- (踊りながら部屋に入ってくる)
- 一同
- 爆笑
- 糸井
- あぁ、よかった(笑)。いやいや、いらっしゃいました。
- 田中
- どうも。お願いします。
- 糸井
- 去年。
- 田中
- そう、電通を辞めようと決めたのは去年ですね。
この間、燃え殻さんとか永田さんとか古賀さんと雑談したじゃないですか。
- 糸井
- 2016年の9月。
- 田中
- あの時点でまったく辞めると思ってなかったですから。
- 糸井
- 素晴らしいね。
- 田中
- 辞めようと思ったのが、11月の末ですね。
で、辞めたのが12月31日なんで、1ヶ月しかなかったです。
- 糸井
- 素晴らしい。
やっぱり理由はブルーハーツ?
- 田中
- ブルーハーツですよ。
ブルーハーツを聞いたときのことを思い出して、「あ、これは、なんかもう、こんな風に生きなくちゃいけないな」って。
かと言って、何か伝えたいこととか、「俺の熱いメッセージを聞け!」みたいなことがあるわけじゃないんですよ。
でも、「ここは出なくちゃいけないな」って思ったんですよね。
- 糸井
- それで、青年、青年‥‥、なんだっけ、扶養者じゃなくて‥‥。
- 田中
- 「青年失業家」になりました。
50歳手前ですけど、27歳くらいの気持ちで(笑)
好き勝手にモノを書くことになったのが、45歳頃。
前は大きな会社の社員として働いて、仕事が終わった後に書いてたから、書くことが生活の足しになってたけど、今はそれを書いても生活の足しにならない。「じゃあ、どうするんだ?」というフェイズには入っています。
- 糸井
- 27歳の人と話してる気分になりますね。
- 田中
- そうですね。
- 糸井
- 「誰かに相談したの、それは?」
「奥さんはなんて言ってるの?」
とか言いたくなるな(笑)
- 田中
- 若者の人生相談みたいな(笑)
(つづきます)