「で、あなたが言う『タイガー&ドラゴン』って何?」
そう思う人も多いでしょう。
2005年にTBS系で放送されたドラマです。
スペシャルドラマのあとに、その続編として連続ドラマが
放送されたというちょっとユニークなスタイルで
スタートした作品です。
物語はヤクザの主人公・山崎虎児(長瀬智也)が、
組長(笑福亭鶴瓶)のゴルフ仲間である
噺家・林屋亭どん兵衛(西田敏行)から
借金を取り立てに行くところからはじまります。
ひょんなことからどん兵衛の落語を聞いた虎児は、
それに感動し、弟子入りを志願。
授業料としてどん兵衛へ10万を支払う代わりに、
それを借金の返済に当てるという条件で、
林屋亭への入門を許されます。
しかし、今まで人を笑わせたことが一回もない
というユーモアセンスゼロの虎児なので、
ちっともうまくならない。
見兼ねたおかみさん(銀粉蝶)が、
落語の天才なのにあることがきっかけで破門となり、
今はファッションセンスゼロのダサい服屋を経営している
谷中竜二(岡田准一)を紹介。
この“虎”児と“竜”二が出会ったことで、
なぜか彼らのまわりでドタバタな出来事が
巻き起こりはじめます。
その話を古典落語に引っ掛けつつ、
義理だったり、人情だったり、理不尽さだったり‥‥
人間の悲喜こもごもを描いていったドラマです。
この「好き」を知れば私の人となりが見えてくるかもしれません
担当・戸川光里
本、映画、音楽、ゲームなどなど
エンタメ系のもの全般が大好きです。
でもその中でも「好きなもの」って何だろう
と考えたときパッと思いついたのが
テレビ。
「テレビなんてちょっとした暇つぶしじゃない?」
そう思われる方も多いかもしれません。
確かにそうなんですが、
テレビ草創期に育った父と母が盛り上がって、
私も楽しくなる、
そんな一家団らんに欠かせなかったのが、
テレビ番組の話題でした。
それに、ひとりっ子で兄弟もおらず、
気軽に誘いあえる友達もほとんどいなかった
幼少期の私にとって、
喜怒哀楽も学べて、つらいときの支えになってくれたり、
ときには一歩前に踏み出す力をくれたりしたテレビこそ、
今の自分につながる、ほんのちょっと大きな存在
だったんです。
でも、今まで観てきた番組の中で、
思い出すだけで血湧き肉躍るようなものを考えてみたら
私の「好きなもの」というのを
さらに表現できるのではないかと思い、
突き詰めて考えてみました。
そして、ハッと浮かんだのが
『タイガー&ドラゴン』です。