もくじ
第1回『タイガー&ドラゴン』は落語のドラマ 2017-11-07-Tue
第2回小ネタが刺さりまくり 2017-11-07-Tue
第3回いまだに「チビT」と呼んでいる 2017-11-07-Tue
第4回古典落語と現代劇の融合に興奮 2017-11-07-Tue
第5回人間の魅力を再確認できる 2017-11-07-Tue

ライター。
「ああ、おもしろかった」と思える人生にするために
未知のものを知り、好きを極めようと邁進中。

この「好き」を知れば</br>私の人となりが見えてくるかもしれません

この「好き」を知れば
私の人となりが見えてくるかもしれません

担当・戸川光里

本、映画、音楽、ゲームなどなど
エンタメ系のもの全般が大好きです。
でもその中でも「好きなもの」って何だろう
と考えたときパッと思いついたのが
テレビ。
 
「テレビなんてちょっとした暇つぶしじゃない?」
そう思われる方も多いかもしれません。
確かにそうなんですが、
テレビ草創期に育った父と母が盛り上がって、
私も楽しくなる、
そんな一家団らんに欠かせなかったのが、
テレビ番組の話題でした。
 
それに、ひとりっ子で兄弟もおらず、
気軽に誘いあえる友達もほとんどいなかった
幼少期の私にとって、
喜怒哀楽も学べて、つらいときの支えになってくれたり、
ときには一歩前に踏み出す力をくれたりしたテレビこそ、
今の自分につながる、ほんのちょっと大きな存在
だったんです。
 
でも、今まで観てきた番組の中で、
思い出すだけで血湧き肉躍るようなものを考えてみたら
私の「好きなもの」というのを
さらに表現できるのではないかと思い、
突き詰めて考えてみました。
 
そして、ハッと浮かんだのが
『タイガー&ドラゴン』です。

第1回 『タイガー&ドラゴン』は落語のドラマ

「で、あなたが言う『タイガー&ドラゴン』って何?」
そう思う人も多いでしょう。
2005年にTBS系で放送されたドラマです。
スペシャルドラマのあとに、その続編として連続ドラマが
放送されたというちょっとユニークなスタイルで
スタートした作品です。
 
物語はヤクザの主人公・山崎虎児(長瀬智也)が、
組長(笑福亭鶴瓶)のゴルフ仲間である
噺家・林屋亭どん兵衛(西田敏行)から
借金を取り立てに行くところからはじまります。
 
ひょんなことからどん兵衛の落語を聞いた虎児は、
それに感動し、弟子入りを志願。
授業料としてどん兵衛へ10万を支払う代わりに、
それを借金の返済に当てるという条件で、
林屋亭への入門を許されます。
 
しかし、今まで人を笑わせたことが一回もない
というユーモアセンスゼロの虎児なので、
ちっともうまくならない。
 
見兼ねたおかみさん(銀粉蝶)が、
落語の天才なのにあることがきっかけで破門となり、
今はファッションセンスゼロのダサい服屋を経営している
谷中竜二(岡田准一)を紹介。
 
この“虎”児と“竜”二が出会ったことで、
なぜか彼らのまわりでドタバタな出来事が
巻き起こりはじめます。
 
その話を古典落語に引っ掛けつつ、
義理だったり、人情だったり、理不尽さだったり‥‥
人間の悲喜こもごもを描いていったドラマです。

第2回 小ネタが刺さりまくり