もくじ
第1回お弁当って特別 2017-11-07-Tue

夫と二人の子どもがいます。
保育園からの帰り道、子どもと一緒に夜空を見上げていろいろ話すのが私の至福の時間です。

私の好きなもの</br>お弁当

私の好きなもの
お弁当

担当・けんほの

私の好きなもの。
それはいろいろあります。

漫画、夏目漱石の本、高倉健、相撲。

それらとは一線を画した
好きなもの。
それは「お弁当」です。
手作りのお弁当のこと。

日本人の心、といったお弁当文化論ではなく
ただ単にお弁当が好きというお話です。

好きなお弁当のおかずについても
話しています。

少しでも「あ、わかる」と思っていただけたら
嬉しいです。

第1回 お弁当って特別

私はお弁当が好き。

高校生のときから作っているので、20年近く
作っていることになります。

毎日、ではありませんが
それでもかなりの数を作ってきたと思います。

「これでもうお弁当のおかずに困らない!」
みたいな本や
作り置きできるおかず○選といった本が
家には何冊もあります。

お昼ご飯をテーマにした「サラメシ」も、もちろん好きです。

今年に入ってから子どものお弁当も作っているので
かわいいピックや仕切りもよくチェックします。
遠足用に捨てられるかわいいランチボックスなど
ついつい買ってしまいます。

好きなおかずはミートボールにうずらのたまごをピックで
さしたもの。
これは小学生の時に、仲良しの友だちがいつもお弁当に入れてきていて
憧れだったおかずです。

憧れと言えば、小学生の時に読んでいた本に出てきた
ピーナッツバターとジャムのサンド。
これをお昼にお弁当として持っていくことは
かないませんでしたが
ひそかな憧れでした。

あとはからあげでしょうか。
運動会などの時に母親が作ってくれ、みんなで食べた記憶が
あります。

そういう憧れや楽しかった記憶が
お弁当には結びついています。

お弁当のときは自分の好きなおかずを
おねだりできました。
「お母さん、お弁当にはあれ入れてね?」と
何日も前から念を押して。
自分のわがままが叶えられた小さい箱。
それがお弁当。

お弁当に入れるおかずに決まりはない。
そこもまたいいですね。

何でも入れていい。何を詰めてもいい。

例えばカレー。
ご飯にカレーをかけたものを持っていってもいいし、
ジャーにカレーを入れて、お弁当箱にご飯を詰めて
食べる時にかけるのもいいかもしれない。

お昼時温めて食べるお弁当カレーは
家で食べたものとはちょっと違う美味しさがあります。

まだ試したことがないのですが
うどん。
職場の人が、タッパーに薬味、お弁当箱にうどんを入れて
持参しためんつゆをかけて食べているのが
本当においしそうで。
お弁当にうどん、いいなと思いました。

パスタもいいなと思うのですが
オイル系のものじゃないと麺がくっついて
しまいますよね。
スープパスタならいいのかな。
でも汁が漏れるかな。

タコライスを持って行ったこともあります。
ただタコライスには生のトマトが合うので
温める場合はトマトを事前にとり出すことをおすすめします。

焼きそばも好きです。
炊き込みご飯も好き。
こういった一品で主食も副菜も一緒に取れるものが
好き。
楽ですしね。

私がお弁当に詰めるのは、夕食の時点で
お弁当分に取り分けたおかずが多いです。

一晩たって味がなじんだり、まろやかになったり
そんな変化も楽しめるのもお弁当ならでは。
夕食の残りものが最後にまた一仕事できる場を
提供してくれるのがお弁当なんですね。

お弁当を作っていると、だんだん上手な詰め方が
わかってきて、おいしく盛れるようになってきます。

私はお弁当を詰める前に、目をつぶってシミュレーションします。
あそこにあれを入れて、こう詰めて。
その通りに入れられた時の何ともいえない達成感。

思ったよりおかずが少なく、変に隙間が空いてしまった時。
でもそこにうまい具合に別のおかずを入れられて
それが味においても彩りにおいても想像以上の
働きをしたとき。

今後、この組み合わせもアリだなーなどと
一人悦に入ってしまいます。

自分が食べるものだから、きれいに詰められなくても
いいとも思うのですが
お弁当が上手に詰められた日は
メイクやファッションが決まる以上に
嬉しい。

お弁当を持ってくるって地味とか堅実とか
もしかしたらどこか恥ずかしいとか
そんなイメージがあるかもしれないけれど
私は単純にお弁当が好き。
きっとこれからもたくさん
作り続けると思います。

お昼になって、お弁当箱をあけるときは
いくつになっても、気持ちは
お弁当が特別だった頃のままです。