「グアテマラ」ってご存知ですか?
メキシコの隣にあるこちらの国です。
「面白かった国ある?」と聞かれて、
「グアテマラ良かったな」とよく答えます。
グアテマラは、カラフルな民族衣装と刺繍がとても可愛く、
女子は大興奮!お土産探しが一番楽しかった国でもあります。

またスペイン語がすごく安く学べたので、
ホームステイと日本人経営のゲストハウスに住みながら、
平日は学校に行き、スペイン語を勉強していました。
週末はゲストハウスで出会った友人達や
オーナーさんと色々な場所に出かけました。
(1週間ホームステイ3食付き、
マンツーマンレッスンで全て込みで
12,000円位でスペイン語を学べました。安くないですか?!
私はタカハウスにお世話になりました。)
他にも、チキンバスは忘れられない体験の1つです。
グアテマラ人の移動手段であるバスの車内は、
東京の朝の通勤ラッシュのように人が人がひしめきあいます。
そしてこのファンキーなバスは、山道を猛スピードで走り抜けます。

(カーブでお尻が浮き、
手すりを掴んだ手の汗が尋常ではない、
何度か死の危険を感じました。)
世界のキツイ乗り物があれば、
ランキング3位以内に入るのでは‥‥
そんなグアテマラで1番の記憶に残るのは、
「死者の日」のお祭りです。
死者の日は家族や友人達が集い、
故人への思いを馳せて語り合う
ラテンアメリカ諸国の特別な祝日で、
特にメキシコのオアハカでは
盛大な祝祭が行われ有名です。
私が行ったグアテマラの街では、
巨大な「凧」を作っていました。

「‥‥でか!!!」
目の前で見ると予想以上な大きさ、
そして手作りです。
相当な時間がかかっていると予想されます。
ここで私は2つ衝撃を受ける事になりました。
1つめ、この祭りを行っている場所はお墓です。

「‥‥お墓めちゃくちゃ荒らされてる!!」
2つめ、毎年凧が大きすぎて上がらない。

「‥‥無理やりあげようとして、
最後にはボロボロなっている!!」
25歳だった私は開いた口が塞がらず、
この光景を見て思いました。
「あがらない凧を1年間作り続けて、
最後は地上で壊れる。
今年だけではない。毎年やっているんだ。
墓がぐちゃぐちゃになっても誰も怒らない。
皆がすごく楽しそう。
この感じはなんだろう‥‥」
「‥‥なにか分からないけどすごく良い!!」
きっと日本にいたら
「どうやってこの巨大な凧をあげるか」
ばかり考えていただろうなと。
(例えば、素材を変えて軽量化するとか?
ドローンをつけるとか?)
「意味ないことはやりたくない。」
「結果が出なそうなことは
モチベーションが上がらない」とか、
そういう事を良く言う私が
このグアテマラの祝日を大いに楽しめること
が嬉しかったです。
今でもたまに、ふとこの日の事や
グアテマラの人々のことを思い出します。
先日もほぼ日塾が始まって、
糸井さんのお話を聞く中で、
面白いことをしたいなって思ったから、
人が集まる「場所」を作るんだよね。
と言うフレーズを聞いた時も
なんだかグアテマラの祝日のことを思い出しました。
こんなグアテマラが私は好きです。