もくじ
第1回グアテマラ 2017-11-07-Tue
第2回ケベックシティ(カナダ) 2017-11-07-Tue
第3回世界中のもう一度行きたい場所にあるもの 2017-11-07-Tue

広告/IT業界で働いています。
海老とヨガと旅行が好きです。

私の好きなもの</br>旅行

私の好きなもの
旅行

担当・ヨコヤマMIHO

第2回 ケベックシティ(カナダ)

「ケベックシティ」ってご存知ですか?
カナダのケベック州にあるこちらの街です。

「住みたい国ある?」と聞かれて、
「ケベックシティいいよ」とよく答えます。
実際に、ワーキングホリディで10ヶ月滞在していました。

ケベックシティは世界遺産にも登録されており、
街もヨーロッパのような雰囲気です。
シャトーフロントナックと言うお城風ホテルも有名です。

紅葉が有名なので、
秋にはたくさんの観光客が日本からも来ます。

冬はマイナス30度くらいになる事も多く、本当に寒いです。
ここまでくると痛寒く、
日本人観光客は冬にはゼロになりますが、
雪景色も綺麗です。

色々魅了はあるけど、私はケベックの
「プライド」に恋をした気がします。

長くなるので、簡単に言うと、
ケベックシティは、
そもそもフランス人達が開拓したのですが、
後からやって来たイギリス人達に戦争で負け、
最終的にイギリスのものになった。
という歴史があります。

しかし、「自分たちのルーツはフランス」
という意思を守り抜いているのが
ケベックシティなのです。

カナダは公用語が、
英語とフランス語になっていますが、
ケベックシティでは皆フランス語を話し、
フランス語表記の看板が並びます。
ケベック州の中でもこのケベックシティの徹底ぶりは
圧巻で、私はそこが好きでした。

例えば、ケベックシティの車のナンバーカードには
フランス語で「Je me souviens.」と書いてあります。
この直訳は「私は忘れない」で、
=(イコール)私たちはフランスだった歴史を守る
という意味の現れだと聞きました。

なんかとてもカッコいい‥‥
キュンとするのは私の趣味でしょうか?笑

英語を話す人が多いカナダで、違う文化を
守っていくって相当大変なはずです。
(なのに、本家フランス人からは、
ケベックのフランス語は、
変とか、古いとか、分からないとか
言われていて‥‥なんだか、
勝手にセンチメンタルになります。)

当時、私は自分の故郷の東京があまり好きではなくて、
ケベックの人とは正反対でした。

下町の伝統工芸はどんどん消えていき、
「便利さ」ばっかりがどんどん求められて、
例えば、増えていくコンビニの数や
無数の自動販売機もなんだか好きになれない。
という気持ちを抱いていました。
(今は東京も好きです。)

だから、ケベックシティの生き様が
私にはとても素敵に映っていました。
暮らしている人々や行政の思いが
街を作っているんだと感じました。

よく、フランス人はフランスで
英語を話してくれないと聞きますが、
本当にそうかは別として、
私はそのプライドも
嫌いじゃないと思っていたりします。

ケベックシティに住んでから、
「大切なもの」「変わらないもの」を守る
って思っているより難しいんじゃないかなと。

勝手だけど、ケベックシティは
これからも変わらずにいてほしい。

こんなケベックシティが私は好きです。

第3回 世界中のもう一度行きたい場所にあるもの