もくじ
第1回ひとが恋しい、ひとりの日 2017-12-05-Tue
第2回自分を見つめる、ひとりの日 2017-12-05-Tue
第3回リズムを戻す、ひとりの日 2017-12-05-Tue
第4回ひとり、のもうひとつのお話 2017-12-05-Tue

93年、九州生まれの会社員。おいしいもの好きが高じて、大学では農業を専攻。農業の現場、微生物、スーパーや八百屋さん巡り、料理、器、、、おいしいものがめぐりめぐっている感じがすき。好きな作家は、吉本ばななさんと山田詠美さん。マイブームは、みょうがと酒盗。

\ひとりが楽しい/浅草橋案内

\ひとりが楽しい/浅草橋案内

週末何してるの?浅草橋によく行く。
ん、なんで?
ここ1年弱、幾度となく繰り返してきた会話だ。

週に1~2回は立ち寄ってしまう浅草橋。
でも、これまで友人に全然共感してもらえなかった。
魅力を十分に伝えられない自分を悔やんだ。
分かってもらえなくてもいいと、思った。
・・・それでも私は浅草橋が好きだ!!!

私が浅草橋を好きな理由、それは
ひとりで行って“こそ”楽しい場所であること。

1人カラオケや1人焼肉、1人旅・・・。
1人○○が世間的に定着した今、1人で出掛けるのを
躊躇する必要はないと思う。
でもやっぱり、誰かと一緒の方が楽しかったかもなあ
とちょっとだけ後悔することはないだろうか。

一方浅草橋は、ひとりで訪れることによって
楽しさを“より深く”味わえるエリアだと思う。

\ひとりが楽しい/浅草橋をご案内します。

第1回 ひとが恋しい、ひとりの日

24歳、メーカー勤務。就職で1年半前に上京。
彼氏とは遠距離恋愛に(がーん)。

・・・そう、社会人になってひとり時間がどーんと増えた。

これからひとりの楽しい過ごし方について書こうとしているが、
私はひとりで過ごすのが特段得意な訳ではない。

例えば大学生の時に挑戦した一人旅では、
寂しくなって友達と合流した。
その時の思い出がトラウマでなかなか
再チャレンジできていない。

例えばツレヅレハナコさんのように
1人で飲み屋に入って、隣の席の人や店主さんと
仲良くなれたらどんなに楽しいだろう、と憧れる。
でも生憎、私はそれほどのコミュニケーション能力を
備えていない。

そんな私でも、ひとりで“こそ”楽しいのが浅草橋!
早速ご紹介しましょう!

1.下町の中華料理屋さん、水新菜館


JR浅草橋駅から徒歩3分。
予算1,000円。
おすすめの時間14:00頃。


創業はなんと1897年!
100年以上続く老舗の中華料理屋さん。

ピーク時には結構な行列ができる。
時間をずらして行くのがおすすめだ。
14:00頃だと並ばずに入れることが多い。

とにもかくにも、まずは絶品メニューの紹介だ。

このお店で圧倒的な人気を誇るのは、
あんかけ焼そば、通称あんやき。


あっつあつで火傷するけど、
それでも早くほおばりたいおいしさ!
麺は焼付けてぱりぱりの部分と、つるつるの部分が半々。
甘めの餡がとろとろ、具沢山。
和辛子がたっぷり添えられていて、
最後まで飽きずに楽しめる。
水新菜館デビューの際は、一番人気のあんやきをどうぞ。

続いて店主さん直々のおすすめは、葱肉麺(ツンローメン)。

(おすすめされた後、次はそれ食べます!
と言ってすぐに来訪。
これが、長年町で愛される中華料理屋さん店主の
心わし掴み技か・・・!と思ったのは内緒。)

あっさり醤油味のスープに、
たっぷりの葱と細切りチャーシュー。
生姜と胡椒がきいていて、食べれば食べる程
食欲が湧き出てくる。

これは・・・。
二日酔いが残る土曜日の昼下がりにぴったり。
前日飲みすぎて朝寝坊、今日何しよう~っていう日に、
このお店の葱肉麺の存在を思い出せば
一目散に布団から出られる。
ひとりの土曜日を充実スタートさせられる!

おいしい料理に加え、楽しみなのが店主さんとの会話。
気を使うほど近すぎず、
でも寂しさを忘れるくらいの距離感で
笑わせてくれる店主さんとの会話に、
ひとりでちょっと不安だった心が救われる。

店内は常連らしきご年配の方がたくさん。
ひとりで来ている方が結構多い印象だ。
あなたも、ひとりで行けばきっと常連さん気分を味わえる。

本格的においしい中華料理の数々。
親戚のおじちゃんのような店主さんとの程よい距離感の会話。
それに加えて、ひとりでより味わえる常連さん気分。
楽しい昼食になること間違いなしだ!

店主さんの蝶ネクタイの柄をチェックするのも密かな楽しみ。
 
 

浅草橋の場所について

浅草と入っているが、
浅草からの距離は徒歩で25分くらいと、結構遠い。
卸業者が集まる「問屋街」で、
観光街や若者に人気のデートスポットではない。

地図で言うと、このあたり。

蔵前や鳥越とも呼ばれる場所だが、
この記事では浅草橋駅から徒歩圏内の場所を
浅草橋としてくくらせてもらう。

東京駅からJRで7分、新宿から17分。
 
道行く人は、外国人か、おじちゃんおばちゃん。
若い人はそう多くない。
人目を気にしないで過ごせるのは、
ひとりでも楽にいられる理由の1つだと思う。

(つづく)

第2回 自分を見つめる、ひとりの日