ジヌは、たくさんの出会いを呼んでくれる。
散歩中、すれちがったことをきっかけに
近所の会社に勤めるお姉さんと仲良くなったり
SNSに載せたジヌをみて
中学校の同級生がひさしぶりに連絡をくれたり。
新しい出会いから、改まった出会いまで。
2015年3月、
わたしが「犬を飼いたい」と言い始めたときには
想像していなかったような自分と出会えたのも
ジヌのおかげだと思っている。
***
ジヌ。
名前の由来は、東北弁で「銭」や「お金」。
今年4歳になった、オスのパグだ。
パグは、
よく”鼻ぺちゃ犬” “ぶさかわ犬” にカテゴライズされる犬種。
犬種を聞かれて「パグです」と答えたら
「ああ、”ぶさかわ犬”の!」と、返されることが多い。
予想していた反応をされると
わたしは用意していたジヌの写真を見せて言う。
「ジヌは、”ぶさかわ”じゃなくて”かわ”なんです」
散歩中に仲良くなったお姉さんも
ひさしぶりに連絡をくれた友達も
「パグだけど、顔が整っているよね」と言ってくれるので
そうでしょう、と、また写真を見せる。
……親バカかもしれない。
でも、ジヌはほんとうにかわいいのだ。
そしてジヌも自分のことをかわいいと思っている、はずだ。
***
高校2年生の終わり、わたしはジヌと出会った。
犬を飼いたい、と伝えたとき
母は「いいけど、”ぶさかわ犬”ね」と条件を出してきた。
犬といえばトイプードルやチワワのような
かわいらしい生き物を想像していたから
内心「なんで”ぶさかわ犬”なんだろう」と思った。
でも。
ペットショップでジヌと出会ったとき
なぜかわからないけれど引き寄せられた。
恋におちる感覚を
「電流が走った」とたとえる人がいるけれど
それを体感した、というか。
「この子しかいない」と、電流が走ったのだ。
私の好きなもの愛犬・ジヌ
担当・高城 つかさ
我が家には「ジヌ」という、犬がいます。
今年1月に4歳になった、オスのパグです。
わたしの好きなもの。
テーマを聞いたとき、すぐに思い浮かんだのがジヌでした。
"ぶさかわ犬"と言われるパグですが
ジヌは、自分のことを「かわいい」と自覚しています。
そんなジヌと過ごして
わたしのなかに、変化が起きたんです。
今回は、いつもそばにいてくれる
ジヌへの愛を込めて書きました。
