手ぬぐいを使うようになったのは、
ここ4〜5年のこと。
ある友人の影響だった。
学生時代に出会い、仲良くなった彼女。
卒業して離れてからも、毎年必ず会った。
「手ぬぐい、ええよ。ほんとおすすめ」
久しぶりに会う彼女は、
わたしにとって、馴染みのないアイテムを
さらりと使いこなしていた。
きれいにたたまれた手ぬぐいを
サッと取り出し、手を拭ったかと思えば、
広げて、首に巻いて日避けにしてみたり。
そんな姿がかわいくて、
かっこよくて、オシャレにも見えた。
そんな彼女からのプレゼントが、
わたしにとって初めての手ぬぐいとなった。
* * *
それから我が家のタンスには
少しずつ手ぬぐいが増えていく。
タオルやハンカチとは違う、
肌に触れるときの“心地よさ”が
ちょっとだけ特別なのだ。
今では随分と多くなった手ぬぐいだけど、
新しいものを迎えたときのことは
一枚ずつ、しっかりと覚えている。
その中からお気に入りを
3枚だけ、紹介させてください。
(つづきます)