わたしのお弁当は、
だいたい2品のおかずでできています。
このエッセイでは、「ほぼおかず2品弁当」 と呼ぶことにします。
「ほぼおかず2品弁当」は、
「メインのおかず」+「サブのおかず」で構成しています。
時間に余裕があれば、漬け物や佃煮などの箸休めを入れます。
「メインのおかず」とは、
お肉やお魚などのたんぱく質のおかず。
お弁当のために毎日つくるのは、
「メインのおかず」1つだけです。
わたしの場合は、夕食づくりのついでにつくっています。
準備する材料が少し増えるだけなので、
夕食だけつくるのと手間はほとんど変わりません。
夜につくったお弁当用のおかずは、一旦タッパーに入れておき、
翌朝、お弁当箱につめます。
「サブのおかず」とは野菜のおかず。
週末にまとめて準備しています。
この「ほぼおかず2品弁当」。
はじめからこのスタイルでつくっていたのではありません。
ここに至るまで変遷がありました。
お弁当づくりをはじめたころは、
「少量のおかずをたくさん」「見映えよく」
と、ずいぶん気合いを入れてつくっていました。
頭のなかに「幕の内弁当」があったんだと思います。
平日は晩ご飯のあと、2品ぐらいお弁当用のおかずを準備。
週末も半日かけて何品も常備菜づくり……。
何をつくるか考えるのも一苦労。
自分の毎日を支えるお弁当のはずが、
気づいたらお弁当づくりに生活が支配されそうになっていました。
さらにわたしのキッチンは、コンロが一口。
「片方の火口で野菜を茹でて、
もう片方ではお肉を焼いて」といったように、
調理を並行してできません。
電子レンジを使うなど工夫するものの、
何品もおかずをつくるのはどうしても時間がかかる。
そこで、おかずの数を減らしてみました。
おかず4品だったのを3品、2品と。
試行錯誤を経てたどりついたのが、
「ほぼおかず2品弁当」。
1つのおかずをつくることに集中すればいいので、
日々安定してつくれるようになり、グッとたのしくなったんです。
よく考えたら、週末に家でつくる昼食って
「うどんを茹でて、わかめと天かすをトッピング」のような
すごく簡単なもので、それでもじゅうぶん満足。
平日のお弁当も、そのぐらい簡単なものでいいんですよね。