1995年に放映された“平成ガンダム”シリーズ。
反乱を起こした軍事組織・OZを壊滅させるため、
地球に送り込まれた5人の少年たちの戦いを描く。5人の少年‥‥ヒイロ、デュオ、トロワ、カトル、五飛
※公式サイトはこちら。
卒論のテーマにしたくらい好きなアニメです。
ガンダムWはガンダム史上初の
「負け続けるガンダム」の物語でした。
ざっくり言うと、生まれ故郷とそこにいる人たちを守るために
たった1機で敵を相手に戦いを挑んだガンダムパイロット5人のお話です。
(結果同じ目的を持った人が5人いたとわかるがそれぞれ自分1人のつもりだった)
ガンダム自体は機体としては強いのですが、
いかんせん多勢に無勢すぎて何度も劣勢に追い込まれます。
負けたり捕まったり、守ろうとした故郷に裏切られたり、
相棒といってもいいガンダムを敵に爆破されてしまったり。
でも彼らは諦めず戦い続け、最後には勝ったのです。
(最終回のタイトルが「最後の勝利者」であることからも、
彼らがいかに負け続けたかがわかります)
私は彼らの諦めずに戦い続ける姿勢が大好きです。
ずっと勝ち続けるストーリーだったら、
ここまで好きではないかもしれません。
上に書いた「諦めずに戦い続ける姿勢」がもっとも感じられる
第17話「裏切りの遠き故郷」のストーリーをご紹介します。
5人は故郷の「コロニー」の平和のために戦っているのですが、
敵である軍事組織「OZ」の策略にはめられたコロニーに
ガンダムを敵と宣言されてしまいます。
シンガポール輸送基地というところで敵と戦っていた
ガンダムパイロット5人のうちの2人、デュオとカトル。
気丈に戦ってきた彼らもさすがにショックを受けるのですが、
落胆するデュオにカトルはこう言います。
「いいんだよ、デュオ。
僕たちはもともと一人ぼっちで地球に降りてきたんだ。
今すぐコロニーにわかってもらえなくてもいい
自分と同じ気持ちで戦っている仲間がいることで、十分なんだ」
そう言って戦おうとしますが、2機とも砲弾の嵐に倒れてしまい
もうおしまいかと思ったその時に五飛が助けにやってきます。
「正しいのだ、俺たちは! 正しい者が強くなくてどうする」
鼓舞されて闘志を取り戻した2人は、
残り2人のガンダムパイロットーヒイロとトロワも
同じ気持ちで戦っていることを知ります。
はじめはお互い敵か味方かわからなかった彼らが
初めて同じ目的のために5人同時に行動を起こした回でした。