- 『細川家の至宝』編
これでいちおう、ひととおりですね。 |
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はい、駆け足でしたけど、展覧会をひととおり。 |
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何度も言っちゃいますけど、 やっぱり音声ガイドがよかったですよね。 | |||
解説を聞けば聞くほど、 知れば知るほど、そこにある展示品の‥‥。 | |||
味わいが増す。 |
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会場に貼ってある解説も、 ちゃんと読んだほうがいいです。 | |||
ぜんぶで2時間くらいたのしめますよね。 |
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濃密な2時間を。 |
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あとね、図録。図録も買ったほうがいい! これが2500円っていうのは驚異だよ。 | |||
本を作ったことがある人ならわかりますが、 このクオリティで、ありえない価格です。 | |||
かなり読み応えもあるんですよ、これ。 家に帰ってからじっくり読めば、 ああ、あれはそういう物だったのか‥‥ と、さらにたのしめる。 | |||
そんな感じでたっぷり楽しんで、 どれがいちばんよかったですか? | |||
え、いちばんを決める? |
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あたしね、 さっき遠慮して言わなかったんだけど、 実はこれがいちばん好きだった。 | |||
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あ、これかわいかった。 第二部にあったやつですよね。 | |||
そう。たたずまいがかわいいの。 |
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いちばんは、なんだろう‥‥。 やっぱり能面かな。 価値観が変わったのは能面なんです。 | |||
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すごい存在感でした。 |
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ぼくはあれです、 第二部がはじまってからの絵。 | |||
白隠。 |
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じわじわとおもしろくて。 みっちゃんはどうですか? | |||
わたしは、懐中日記が。 |
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あれ、よかったよね。 すてきな文房具って感じで。 | |||
グッときました。 |
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わたしは‥‥ほんとに困っちゃうんだけど、 鎧かな‥‥。 | |||
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解説もおもしろかったし。 |
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馬具もあったじゃないですか、近くに。 |
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鞍(くら)ですね。 |
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シノダさん、この鞍をみながら 「うちのより大きい」 ってつぶやいていました。 | |||
うちのより?(笑) |
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あるんだ、鞍が(笑)。 |
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いや(笑)、あと兜もね、うちにある兜‥‥。 |
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うちに兜がある? |
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あ、うちにもありますよ。 |
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あなたの話は聞いてません。 |
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五月人形の兜。 プラスチックでオルゴールもついてます。 | |||
そういうのじゃないの。 |
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兜はね、ちっちゃいんです。 私くらいでけっこうキツい。 | |||
かぶったんですね(笑)。 |
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いまの標準的な男性には入んない。 |
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ちっちゃかったんですね、昔の日本人は。 |
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能の衣装とかああいうのもぜんぶ、私サイズ。 |
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‥‥能衣装がある家(笑)。 それも、着てみた? | |||
着てみた。 高校の演劇会で使っていいかって親に聞いたら、 ダメって言われました。 | |||
そ、それはダメでしょう。 |
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やえさんは? なにがいちばんでした? |
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わたしは‥‥ 自分の物を見る目がいちばん変わったのは、 唐三彩ですね。 | |||
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今まで見てたのは何なの? みたいな。 |
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なるほどー、 やっぱりそれぞれが沸いたやつだね。 | |||
あと、ぼくは第一部よりも 第二部のほうがおもしろかったかな。 | |||
あたしは第一部のほうが好きだった。 |
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わたしも断然、第一部です。 圧倒的に第一部。 | |||
「歴史好き」にとっては、 第一部なんでしょうね、きっと。 | |||
ぼくは第二部に入って、フッと楽になった。 |
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そうそう、明るい感じ。 |
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近代のものが多いから、 今につながる親しみやすさを感じたし。 | |||
今につながると楽なんだね。 息ができるんだね。 | |||
うん。 |
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なるほどね~。 |
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おもしろかったなあ。 両方の雰囲気がぜんぜん違うので。 | |||
ほんと、そうでした。 シノダさん、最後になにかいかがです? | |||
わたし? |
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はい、せっかくですので。 |
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ええと‥‥そうですね、 細川さんのお話をうかがったり この展覧会をみていて思ったのが、 細川家というのは いわゆる権力みたいなものから 遠いところで脈々と続いてきた おうちなんだなあ、ということです。 たとえば江戸時代だったら 徳川家に近いところで 徳川家に反するようなことはやっぱり言えない。 そういう権力から、 細川家はわりと自由だったんだと思いました。 | |||
江戸から遠いですもんね、熊本。 |
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うん。 だから、筋の通ったことをちゃんと言える 家風になっていったのかな?って。 こうやって数々の宝物を 集めて記録し続けるって、自由ですよね。 | |||
うん。 名家であるっていうことと、 遠くにいるっていうことと、 害をなさないということで、 細川家は物が言える立場にいながら、 わりと自由に振る舞えたんでしょうね。 | |||
暴君じゃないし。 |
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うん。 |
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熊本藩って、なんかいいですねー。 いいお殿様だったんですね。 | |||
でた、山下の夜逃げ話(笑)。 |
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そのとき、熊本の人たちが どれだけやさしかったか‥‥。 火の国・熊本はすばらしい土地です! | |||
えー、山下の夜逃げ話にならないうちに、 感激団、このへんでおしまいにいたしましょう。 | |||
みなさん、ぜひ足をお運びくださいねー。 |
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音声ガイドをお忘れなくー。 |
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さ、最後にひとつだけ。 |
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なんですか、夜逃げ話はいいですよ、もう。 |
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展覧会場の下の売店の、 あんみつがおいしいので、こちらもぜひ! | |||
そう、歩き疲れたところに甘いものが最高! |
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あんみつをおいしくいただく めがね姿のモギナオコちゃんと。 | |||
おい、山下、なにをする。 |
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やまかわみちこさんの写真でおわかれしまーす。 |
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あーー、わーーーー! |
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お疲れさまでしたー! |
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(おわりまーす) |
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2010-05-28-FRI |