さあ、もうネタバレモードなので、 どんどん言ってください。 |
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空想シーンが白黒で、 本当のほうは カラーでしたね。 |
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あっ! |
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カラーだった! |
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これ、2回目に観たらはっきりすると 思うんですけど、 最初のほうの回想シーンは 事実とはちがうので 白黒なんですね。 ほんとうはこうだったというのが カラーなんです。 |
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白黒は濱田君の空想をあらわしていたんだ。 |
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いっとう最初に、 「BOOKS」の看板が出てくる時が、 妙に声が聞こえづらくて、更に色がセピアで。 で、その後すぐに、同じシーンでもって、 主人公の濱田君と、瑛太が 本屋を襲う直前のシーンになるんだけど、 その2つって、違う時間だよね? |
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はい、最初のほうは、 松田龍平くんが出てるんですよ、あれ。 |
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あ、出てるの?! |
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出てますよ。 |
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はあ〜!!! |
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顔はよく見えないけれど、明らかにもう。 |
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その最初の映像が、 ほんとうにきれいな色で、 ムーディーに映ってて、 ちょっとムーディーな映画なのかな、 と思うほどだよね。 でもそこだけなんだよね。 |
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そうなんですよ。そこら辺からして、 変な違和感を持ちながら始まって、 そのまま前半をずっと観てるんですよ。 |
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台詞も若干違いますよね。 「おまえが」と、 「椎名が」っていうので。 |
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あっ! ‥‥よく観てたねえ。 |
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ますますもう一度観たくなってきました。 |
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もう一度観なくちゃ。 |
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回想と空想と現実と、 さらに妄想も入ってくるでしょう。 瑛太と、本屋の店長がつるんでて、 中で麻薬をやってるんじゃないかって 濱田くんが思うシーンとか。 |
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ああ〜、その軸もありました。 だから、よけい混乱しながら 観ることになるんですね。 ミステリーの謎解きをさせない工夫が 随所にありましたね。 |
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それは、だから、色が違うと気付けば、 分かることなんだ。 |
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瑛太くんが一見滑らかに 日本語をしゃべるでしょう。 あれは、松田龍平くんが遺した あのテープレコーダーをマネしているから、 ですよね。 |
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そういうことですよね。 |
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あ、棒読みっぽい、何だろう、妙な日本語。 |
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そう。 |
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かっこいい日本語をしゃべるんだよね。 |
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劇っぽいしゃべり方ですよね。 |
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そう。で、何かが浮いてる感じがする・・・・、 何かをなぞってる感じがするっていうのは、 あらかじめ出てたような気がするんですよね、 話し方にね。 台詞を練習したから、の雰囲気を ちゃんと出してるってことだなって思って、 今、あらためてびっくりした。 |
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なるほどね。 |
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松田くんがしゃべってる時は、 なんかホッとするんですよ。 |
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うん、なるほどね。 |
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そういうことまで、 ぜんぶ演出されていたんだ‥‥! |
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観ている時の違和感が ぜんぶ理由あってのものだったって あとで気づくと、驚きますよね。 本屋で広辞林を間違ったのも。 |
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本当に間違えたんですね。 |
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「それは広辞苑じゃない、 広辞林じゃないか」って突っ込まれてて、 「ハハ」って力なく笑ってるのも、 あとで理由がわかるわけですよね。 |
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最初はね、ただの間違いだと思って、 わたしも笑っちゃったのよね。 |
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そう、そう。そうですよね。 |
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ギャグとして消化しちゃうと、 後で痛い目に合う。 |
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そう、そう! 超痛い目に合いましたよ、私は。 |
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あの時、だからね、僕もね、 ゆるい話だなーと思ってたわけです。 |
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(爆笑) |
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このぐらいの笑いでいいのかと? |
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うん。ゆるくない? と思って。 これがずっと最後まで 続く映画なのかと思ってたんですよ。 |
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濱田くんが、瑛太に 教科書を確認してくれっていう 電話をかけるじゃないですか。 そこで、ん、もう一回、 んって思うんだけど、 くやしいことに、わからない。 |
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まだミステリーの中にいますよね、 あそこではね。 |
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泥棒が入ったんだと思うよね。 |
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で、後になって、 「そうか!」って辻褄があうの。 |
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「カワサキって、どっちの字を書くの?」 っていう時に、困りますよね。 「三本川の川? それとも」 |
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「河童の河?」。 |
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「河童の河」。 |
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「じゃあ、河童の河だ」っていう。 「じゃあ」が! |
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「じゃあ」がねー。 てきとうな名前を言ってるみたいにも 聞こえるんだよね。 |
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そうですね。 |
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その、2回目観ると 泣きそうになるっていうのは、 1回目でもう、最後に、 「ディラン?」って声掛ける時の 瑛太が出てくるじゃないですか。 もう一回。 で、最初に掛ける時の印象は、 ニヤ〜とかして感じ悪いやつだったんだけど、 あれは、ニヤニヤしてるんじゃなくて、 本当にうれしくて声掛けてるんだよね。 ‥‥てことが分かるじゃないですか。 |
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はあ〜、これは、 2回目のほうがいいんじゃないですか。 |
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泣きっぱなしじゃないですか、 これ、もしかして。 |
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多分、一人で観てたら、 ぼくも泣きっぱなしだったと思います。 |
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2回目のほうがいいよ、絶対。 |
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でも、ドキドキハラハラするのは、 やっぱり一回目なんですよね。 |
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(つづきます!) |
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2008-07-11-FRI | |