昭和20年に戦争が終わるわけじゃないですか。
それで、たとえば昭和40年までって
20年じゃないですか。
で、今って平成22年じゃないですか。
小渕さんが平成と掲げてから今日までの月日と、
昭和20年から昭和42年までが
同じぐらいな月日なわけですよね。

うーん！

山下さんが生まれたの、
戦後17年目よ？

僕が41年だから、戦後21年。
はっ、平成より短いんだ！

汲み取りだったしね。
東北だからねえ、うちはね。

あの、うち、水洗でした。
ただ、トイレは離れだった。

シェフの一回り下のあたしですら
子供のときに遊びに行った
群馬のおばあちゃんち、汲み取りだった。
で、すごい恐かった。
ここに落ちたらって恐怖、
果てしなかった！

あたし、落ちたことある（笑）。

一同

ひーっ！

脇で止めたから、
浸かってはないよ？

よかったねえ。

なんでそんな話（笑）。
でも確かにみんな、すごい。

で、戦死した人とかも、もちろんいたから、
旦那さんが帰って来なかったから
弟と結婚したとか、
そういう話もいっぱいあって。

あー、あった、あった、あった。

２号さんもいっぱいいた。

そういう、旦那、
帰って来ちゃったらどうするんですか。

いや、それ、この状態ですよ。
大浦竜伍と同じ状態。
しょうがないっていう。

玉山鉄二さん

しょうがない。

諦めてくれ。

どっちが？

あとの方が。

死んでた方が。

死んでたはずの方が。

生き返った方が。

ややこしい！

つまり今進んでることを優先。
今ある事実の方が大事なんだもん。
生きてかなきゃいけないんだから。
今、起こっていることは
もう否定しようがないんだから。

あー。あー。

あんたはやり直しきくんだからと。

そうね。

ていうかさ、お見合い結婚が当たり前で、
結婚式で初めて相手の顔見たなんて
ざらにあったわけでしょう？

そうだ、そうだ。

うん。

この家族はさ、その点、
ちゃんと恋愛してるよね。

してる、してる、してる。

そうだ。

普通、もっとお見合いの話がある。

うん。

『サザエさん』の長谷川町子さんの自伝には
お見合いの話、出てくるよね。

あ、出てきますね。

そういう意味ではこれはとても。

自由恋愛。

自由恋愛という意味では
当時からするとわりと
すすんでるほうかもしれない。

そうでしょうね。
２号さんができるっていうのは
基本自由恋愛の結果だしね。

こういう、長女が母代わりみたいになる
パターンも結構あったよね。

長女って大変だったんだね。

だって、ねえ、そうよ。

長女ってそういうもんだっていう覚悟が
ドラマのなかでも見られたよね。
で、お父さんは尊敬するもんだって
いうふうに言ってたよね。

そうですね、そうですね。

なんにも疑問は持たない。

羨ましい状況だなぁ。

そう考えるとやっぱ、
孤独っちゃ孤独だよね、長女って。
甘えられないじゃない、家族には。
三女の房ちゃんとか
伸び伸びしてんじゃん。

あ、そうよね。

次女や三女はそう。

そうだよね、伸び伸びしてますよね。

あなたも伸び伸びしてるじゃないですか。
しっかりもののお姉さんを持つ次女らしく。

（笑）。

この八女房子のキャラクター、
あたし、結構好きです。

なんでずっとヅラなの？

大人になったときの表現のためじゃない？
少女の髪形はみんなおかっぱだったんだよ。

そうなのかなあ。

どっかで化けるのかな。

あと、実際さ、今ずっとショートじゃん。

あ、そうだ、
榮倉奈々ちゃん、ショートだ。
この子のヅラがまたさ、
ちょっといい感じのヅラで。

可愛い。可愛い。

あと気になるのが、
つるちゃん（大泉洋）が
どうなるのかなあっていうこと。
つるちゃん、みんなが応援してるよ、今。

してるよ！

三谷さんがすごくリアルに構築した中に
どっかこう、面白く走る人を
道化役として、入れたんだろうね。

そうだね、うん。

大泉さんもすごい楽しんでる感じがした。

高田純次と。

大泉洋が。

そうそう！

大泉さんあらためて見直したなあ。

見直した、見直した。ほんと。

ほんとー。好きになったー。

あたしも好きになった。

正直ね、大泉さんて数年前まで
北海道以外ではそんなに
馴染みがない人だったわけですよね。
ぼく、いまだにその感覚でいたものだから、
「よく分かんない人」だったんですよ。

ちょっと苦手だなぐらいに思ってた？

いい役貰ったよ。

こらこら偉そうに。

（わざと）「あんた、いい役貰ったよ」

大女優か！

（つづきます！）