第1回 鼻血がでるほどすごい展示?
シェフ
感激団でございますー。
モギ
いえ~~い。
やえ
見応えたっぷりでした。
やまかわ
おもしろかったですー。
山下
ねえ。
シノダ
すばらしい展示でした。
シェフ
そう、「展示」。
今回われわれは「展覧会」を感激いたします。
山下
その展覧会とは‥‥。
モギ
特別展『細川家の至宝』。
珠玉の永青文庫コレクション!
やえ
この展覧会を感激することになったご縁は、
やっぱりあの対談ですよね。
山下
やまかわ
細川護煕元首相と糸井さんの対談。
シノダ
あの対談が、もう『細川家の至宝』の
サブテキストのようなものですからね。
シェフ
はい。
ですから『細川家の平熱。』を読んでいない方は、
ぜひそちらもご覧になっていただきたいです。
モギ
注釈もばっちりで、勉強になりますよね。
山下
と、いうわけで、ぼくらも行ってきました、
山下
『細川家の至宝』へ。
 
シェフ
ぼくとシノダさんと、
それからやえちゃんは先に観てたんだけど‥‥。
やえちゃん、もう1回行ったんだ。
やえ
好きですから、何度でもー。
山下
では、このあたりで、
『細川家の至宝』というのが
どういう展覧会なのか、
読者のみなさんにわかりやすいようシンプルに
ご説明いただけますか、武井さん(シェフ)。
シェフ
あ、ぼく。
山下
あの対談をまとめた担当者として、ひとつ。
シェフ
わかりました、シンプルに。
えーー、
『細川家の至宝』とは、
「永青文庫」の所蔵品を中心に、
細川家ゆかりの美術品や
歴史資料を展示した展覧会です。
モギ
「永青文庫」とは?
シェフ
はい、「永青文庫」は、
細川家に伝来した文化財を後世にに伝えるために、
十六代細川護立(もりたつ)さんによって、
昭和25年に設立されました。
東京・目白にございます。
「永青文庫」の所蔵品は、
なんと8万点を超えるそうです。
シノダ
は、8万‥‥。
シェフ
『細川家の至宝』には、
8万点からの選りすぐり、
まさに珠玉のコレクションが展示されている
というわけです。
やまかわ
じゃあ、あれはほんの一部‥‥。
シェフ
そう、まだまだあるんでしょうねえ。
で、この展覧会の構成は、
大きくふたつにわかれておりまして。
やえ
そうでした、二部構成。
シェフ
第一部は「武家の伝統ー細川家の歴史と美術ー」。
鎌倉幕府の御家人として始まる
700年続いた細川家に伝わる
数々の展示物が、バーンと。
シノダ
バーンと、ズラーッと。
シェフ
戦国時代もあるわけですから、
鎧なんかも展示されてるわけですよ。
一方、お茶の道具や能に関するものも、ある。
シノダ
「武」と「文」が。
シェフ
そうですね、文武両方の展示物が
ズラーッと展示されている。
それが、第一部です。
で、第二部が、
「美へのまなざしー護立コレクションを中心にー」
モギ
細川護立さんのコレクション。
シェフ
護立さんは、護煕さんのおじいさんですね。
この人がまたすごいかたで、
廃藩置県になったあと
国からお金が出たらしいんですけど、
それをほとんどコレクションに注いだという‥‥。
シノダ
すごいですよ。
シェフ
だから護立さんのコレクションって、
すさまじいんです。
ものすごく「いい目」をもった
ひとりの人間が集めたコレクションを見られる、
これが第二部になっております。
‥‥という説明でいかがでしょうか。
山下
よろしいかと。
ありがとうございました。
そして、いまさらですが、
今回はシノダさんが感激団に初参加です。
シノダ
よろしくお願いいたします。
山下
なぜ、シノダさんが参加しているのか。
ちょっとこれには理由がありまして。
シェフ
そうそう。
簡単に言うと、シノダさんは‥‥徳川家?
シノダ
いや、あのですね‥‥。
シェフ
簡単に言いすぎましたね(笑)。
シノダ
ええと、私の祖母が徳川家の宗家の
末っ子ちゃんだったんですね。
そこから私の実家へお嫁に来たので、
うちの父親と徳川家の当主が
いとこ同士という関係になったんです。
やまかわ
ええと‥‥??
山下
系図にすると、どんな感じでしょう。
シノダ
ええとですね‥‥(書く)‥‥
こうなって‥‥待ってくださいねー。
‥‥うん、こんな感じかな。
モギ
お、これは徳川に遠からぬ‥‥。
やえ
ほんとだ。
 
シノダ
だから、細川さんと糸井さんの対談では
うちの親から聞いた話と
同じようなトーンをときどき感じて、
それがすごくおもしろかったです。
 
シェフ
シノダさん、対談に同席したんですよね。
シノダ
はい。もう私、
人生初の鼻血が出るかもしれないと思いました。
シェフ
人生初?
シノダ
結局、出てないんですけどね。
やまかわ
‥‥鼻血、出したことないんですか?
シノダ
うん。
一同
えーーー!
シノダ
ないの。鼻血出ない。出たことない。
山下
あの‥‥鼻血の話はともかく。
シノダ
すみません、失礼しました。
シェフ
シノダさんと「永青文庫」にも行ったんだけど、
「あ、これ、うちにあった」
みたいなことを言うんだよ、この人。
シノダ
いやいやいや、そんなことない!
シェフ
だって「鉄砲あった」って言ってたよ?
シノダ
‥‥‥‥あ、鉄砲、ある。
山下
あるんだ(笑)。
シノダ
ゴロンとあるんですよ。
先っぽが折れて壊れたやつが。
それを子どものころバチーンって‥‥。
シェフ
遊んだんだ(笑)。
やまかわ
はあ~~。
シノダ
あと、壁にふつうに
能面が飾ってあるんです、実家には。
友だちを呼んだとき、
「それ怖いから外して」とか言ってた(笑)。
やえ
すごいものなんでしょうねえ、それ。
シノダ
だって、わかんないから。
シェフ
まあ、そういう
徳川家につながっているシノダさんから
おもしろい話がきけるんじゃないかと、
感激団に参加してもらったわけですね。
シノダ
いや、きっとたいしたお話はできないです。
でも、あの展示はほんっとうにすごかった。
考えられない。
一同
へえええ~~~。
シノダ
鼻血がでます。
(つづきます)
2010-05-24-MON

次へ

今回の感激団メンバー
darling 山下 やえ
モギ シノダ やまかわ

東京国立博物館 特別展
『細川家の至宝』
-珠玉の永青文庫コレクション-
平成22年(2010)
4月20日~6月6日(日)
くわしくは、こちら

会期:平成22年(2010)4月20日(火)
          ~6月6日(日)
場所:東京国立博物館・平成館
    アクセスはこちら
時間:午前9時半~午後5時 
   金曜日は午後8時まで開館。
   土・日・祝日は午後6時まで。
   いずれも入館は閉館の30分前まで。
   毎週月曜日休館。
観覧料:こちらをご覧ください。



細川護煕さんと糸井重里の対談も ぜひ、あわせてお読みください。