いつも以上に、 にぎやかな座談会が終わりまして。 |
|||
終わりまして。 糸井さんは別のミーティングに行きまして。 |
|||
行きまして。 これでもう、大きな脱線は‥‥ |
|||
ないと思われます。 |
|||
なにしろ本編は、社長の脱線が(笑)。 |
|||
ですのでせめて、ストーリー紹介だけは ふつうにやらせていただこうと、 座談会が終わってからの 「社長の居ぬ間のあらすじ解説」 となった次第です。 |
|||
ふつうに、ちゃんとの、ご紹介ですね。 |
|||
はい。 |
|||
とはいうものの、 この映画はそんなに複雑な物語ではないですよね。 |
|||
そうそう、そうなんです。 どんでんがえしみたいなこともないし。 |
|||
なかったよね、そういうの。 ゆったり進んでくお話。 |
|||
でも最後まで飽きることなく 物語に引き込まれていくんですよね。 で、観終わったら、 ああ〜、なんだかよかったなあ〜って‥‥。 |
|||
うん‥‥。 ここはひとつ、 いちばん最初にこの作品を観ていた やまかわみっちゃんに、 ストーリーを話してもらいましょうか。 |
|||
さんせい。 |
|||
さんせー。 |
|||
だいさんせー。 |
|||
は、はい‥‥ええと、まずこの作品は、 荻上直子監督の作品です。 |
|||
あ、ストーリーの前にまずそこを。 でもそうですね、だいじなポイントです。 |
|||
荻上監督の作品と「ほぼ日」は、 とても深いご縁がありますからね。 |
|||
そんな荻上監督の、これはデビュー作? |
|||
長編作品で劇場で上映されたものとしては デビュー作になると思います。 |
|||
資料によりますと2003年の作品だそうです。 |
|||
それで、ストーリーなんですけど‥‥ |
|||
いよいよ、みっちゃんが「あらすじ」を! |
|||
例によって、予備知識なしで作品を観たいかたは |
|||
じゃあ、いきます‥‥。 日本のどこかの田舎町が舞台で、 その町では、なぜか男の子たちが みーんなおんなじ髪型をしてるんです。 こう、前髪が一直線で、きのこみたいな。 まずその設定がかわいくて、おもしろくて。 |
|||
男子は全員マッシュルーム(笑)。 |
|||
映画の中で、その髪型は 「吉野刈り」と呼ばれてますよね。 男子はみんな、なんの不満もなく その髪型で統一してるんです。 町の「ならわし」ということで。 |
|||
で、その伝統の髪型をつくる床屋さんの名前が‥‥ |
|||
「バーバー吉野」です。 町に一軒だけある床屋さんという設定で。 その床屋のおばさんを演じるのが、 もたいまさこさん。 |
|||
荻上監督の作品には 欠かせない存在になっている もたいまさこさん。 |
|||
もたいさん、おもしろかったー。 |
|||
おもしろくて、やさしくて、 すごい迫力で(笑)。 |
|||
町の子どもたちはみんな床屋のおばちゃんに 登下校のあいさつをしていくんですよね。 |
|||
「おばちゃん、おはよー」 |
|||
「はい、おはよう、いってらっしゃい」 のどかでいい町だな〜、と そういう雰囲気なんです、序盤は。 |
|||
はい、ところが。 |
|||
ところがある日! |
|||
東京から茶髪の転校生がやってきます。 |
|||
超カッコイイ転校生! しかも茶髪! そんな子がやってきたから、さあたいへん!! |
|||
転校生は「ぜったい吉野刈りにしない」と 反発するんです。 |
|||
町がざわざわしてきてね。 |
|||
同級生たちも最初は 「なんだこいつ」っていう感じで。 |
|||
でも都会からやってきた転校生は 刺激的な情報をたくさんもっていて‥‥。 |
|||
エッチな本とか。 |
|||
そう(笑)。 やがて何人かの町の男子が、 転校生に感化されて、 「髪型は自由であるべきだ!」ってなるんです。 |
|||
その感化された男子のひとりが、 床屋さんの息子なんですよねー。 |
|||
伝統をいちばん守ろうとしている人物の息子が、 「伝統なんて!」と反発する。 |
|||
自由に目覚めた男の子たちは、 お祭りの日に、町の人々の前で、 「脱・吉野刈り宣言」をするんです。 で、けっきょく最後に吉野刈りは廃止される。 ‥‥って、ここまで話していいんでしょうか? |
|||
よいと思います。 かたくなに伝統を守ろうとしていた バーバー吉野のおばちゃんが、 なぜに吉野刈りの廃止を認めたのか。 その理由となるシーンのことさえ伏せておけば。 |
|||
ああ〜、あのシーン‥‥。 |
|||
息子が叫んだ、あのひと言。 |
|||
あれはグッときますよね〜。 |
|||
はい、ここまでにいたしましょう。 あとは映画を観てのおたのしみで。 |
|||
ですね。 |
|||
では最後に、出演者さんたちのことをすこし。 |
|||
糸井さんもお気に入りの浅野和之さん。 |
|||
やっぱりいい味でしたよねー。 |
|||
あとほら、あの、ヘンなおじさん。 |
|||
ケケおじさん? |
|||
そそそそ! ケケおじさん(笑)! |
|||
町をうろうろしているヘンなおじさん(笑)。 |
|||
存在感ありましたよねー。 |
|||
森下能幸さんという名バイプレイヤーで、 たくさんの邦画に出演されている俳優さんです。 |
|||
あとやっぱり、 町の子どもたちが、みんなよかった。 |
|||
そう、かわいいのは当たり前として、 小学校高学年の、背伸びしている感じが ほんとにほほえましい映画ですよね。 子どもたちの成長の物語としても あたたかくてリアルで、私は大好きです。 |
|||
‥‥と、いったところでしょうか。 いやはや、みっちゃん、ありがとうございました。 |
|||
あ、いえ、そんな‥‥。 |
|||
みっちゃんのおかげで ちゃんとふつうにまとまりました。 |
|||
みっちゃんの、 この映画への愛を感じるよね。 |
|||
そんだけ好きなんだから、 みっちゃんもマッシュルームにするといい。 |
|||
え。 |
|||
うん、けっこう似合うんじゃ‥‥ |
|||
はい! 話がまたそっちに行く前に終了っ! 以上、おおまかなあらすじでしたー! |
|||