ではでは、いつものように、
これから観られる方々のことを考慮しつつ、
ほどよくおおまかなあらすじを。

ご説明いたしましょうね。

新鮮なきもちでなにも知らずに観たい方は、
すぐさまこのページを閉じてくださいねー。

それでは説明を、よろしく。

‥‥だれが？

武井さんが。

ええー。

流れるような解説を。

どうかひとつよろしく‥‥

お願いいたします！

‥‥礼儀正しくお願いされたので、
ここは引き受けないと、男じゃないわな。

（拍手）

よ、あらすじ名人！

えー、時は、
豊臣秀吉の時代でございます。
まずは、古田新太さん演じるところ、
主人公の石川五右衛門が、
その秀吉の寝首をかきにいくところから
この舞台ははじまります。



古田新太さん

古田さん、宙づりで登場！

そう、宙づりで。
で、わりとあっさり捕まってしまうのです。
石川五右衛門は、舞台がはじまって早々、
あえなく釜湯での刑に処されたのでありました

なんと！

物語は終わってしまうのか？！

終わっちゃうよー。

ところがどっこい！

ところがどっこい！

それじゃあ舞台が成立しねえ。

どっこい五右衛門は生きていた。
裏で糸を操っていたのが、
真砂のお竜でございます。

松雪泰子さん演じる、真砂のお竜。


松雪泰子さん

真砂のお竜と石川五右衛門、
この悪党コンビは、
日本でのちっぽけな盗みはもうゴメンだと
世界に繰り出すのであります。

なぞの南蛮人たちにそそのかされて。

そう、ペドロとアビラのおもしろコンビ。

ペドロが、川平慈英さんだよね。


川平慈英さん

そのインチキくさいふたりが、
そそのかします。
「月生石（げっしょうせき）」という
ものすごいお宝が南の島に眠っていると。
真砂のお竜はすぐさまその気になりまして、
いまいち乗り気ではない五右衛門をたきつけて、
ようやくその気にさせたと思ったらあらふしぎ、
いつの間にやら、ふたりはすでに船の上。

そこの展開は、
話が早くて気持ちがよかったです。

で、そんな五右衛門を
ひたすら追いかけてくる者がおります。
その名も、岩倉左門字。

お役人さんですね。
演じるのは江口洋介さん。


江口洋介さん

この頑固一徹の岩倉左門字という男、
五右衛門をしょっぴくのが
ライフワークのような人物で、
とにかく、どこまでも五右衛門を追いかける。

海の上まで追いかけてきて。

そのまま一緒に嵐に巻き込まれ、
流れ着いたのが、くだんの南の島、
タタラ島という名前の島でございます。
その島にいるのが、国王クガイ。
演じますのは‥‥

待ってました！

北大路欣也、大先輩。


北大路欣也さん

でた！

でました！

このクガイ王というのが
最初はよくわからない存在で。

凶暴で残酷無悲な描かれ方をしますよね。

力で島を統制してる独裁者のように。

妃を殺した、と自分でも認めていて。
それで、息子、つまり王子ですね、
この王子に「母を殺した」と憎まれている。
王子は父に復讐するために、
敵対するバラバという国に渡っているんです。

その王子様、カルマ王子を演じるのが‥‥

森山未來さん！


森山未來さん

バラバの国の将軍、ボノーを演じるのが
橋本じゅんさん。


橋本じゅんさん

ボノーの妻、シュザク役が濱田マリさん。


濱田マリさん

この夫婦がカルマ王子を利用して、
タタラの王、クガイの首を狙っていると。
で、そんなことはさせじと迎え撃つのが
タタラの兵士たち。

兵士のトップが、ガモー将軍。
演じるのは、粟根まことさん。


粟根まことさん

それでまあ、いろんな人々が、
南の島にどんどん集まってくるわけです。

大集合。

ええと‥‥
どこまで話しちゃっていいんでしょうね？

うーん、やっぱり高田聖子さんの登場までは。

わかりました。
じゃあ、続けます。
で、石川五右衛門、
島には流れ着いたものの
ここでもまたもや捕まります、タタラの兵士に。
そして地下の採掘現場に放り込まれちゃう。

ここで一生、働けと。

月生石を掘るんだと。
しかし五右衛門、
転んでもただでは起きません。
その採掘現場で、
同じ船にのっていた仲間と再会するや、
様々な情報を得ていきます。
そして、すこしずつ気づきはじめる‥‥。
どうやらこれは何かカラクリがあるぞ、と。
クガイが、ただ月生石を売って儲けたり、
暴力で人を統治してるわけではないようだ。
何か重要な裏がありそうだぞ、と。

で、そこの発掘現場を仕切ってるのが？

インガという名の女隊長。
この役を演じるのが、高田聖子さんです。
この女隊長が、
またどうやら石川五右衛門と
なにやら因縁がありそうな‥‥。


高田聖子さん

ありそうな、なさそうな。

「月生石」とは、なんなのか？
とらえられた五右衛門の運命やいかに？
クガイとは、いったい何者なのか？
‥‥と、このあたりまででしょうか。

んですな。

あとは「ゲキ×シネ」を観てのおたのしみー。

最後には広げたストーリーの風呂敷が、
みごとにたたまれてゆきます。

うん、きゅっとたたまれる。

ハッピーエンド、と言っていいですよね？

うーん‥‥そうだと思います。

痛快活劇でしょう。

最後の最後はもうほんとうに、
スカッとしましたから。
いや、かっこよかった、スカッとしたわ。

ね。

そうですね。
因縁のお話とか、いろいろありますが、
最後はもう、さすが新感線！
というエンディングが待ってますので、
みなさま、どうぞ安心してご覧くださいませ。

うん。
新感線のお芝居って、
自信を持ってそうオススメできることが
ほんとにすごいよねー。

ほんと、そうですね。
それでは、おおまかなあらすじは、
このあたりでー。