出演者とお話を、 ぼくらで説明してみましょう! 「知ってても大丈夫」というようなことだけ 話すようにしますけど‥‥。 |
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「見る前に、知りたくないよ〜」 というかたは、ページをとじてくださーい。 |
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まず主人公であるフリーライターの
忙しい毎日のなか、あるとき目覚めると、
冷静沈着、冷酷なまでのナース。 |
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一同 | (笑) |
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思い出して怖くなってるでしょう(笑)。 |
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五点拘束。 |
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五点拘束されましたね。
食べたくても食べれない人という役でいます。 |
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しました! |
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しました! |
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なんでだろう。 |
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台詞まわしがですね、 舞台的な人と、日常的な人がいて、 そういうことも「役の個性」みたいに見えるので 違和感はまったくないんですけれど、 ほとんどの人が舞台的な演技なのにたいして 蒼井優ちゃんって 日常会話の延長みたいに台詞をしゃべるでしょう。 それじゃないかと思うんです。 |
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たしかにあまりに自然で、 生々しいですよね。 |
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みんなどこかで与えられた役を、 客観的に楽しんでるような中に、 グッと自分の中にカメラを持って 現れたような迫力がありましたね。 |
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それから、大竹しのぶさん。
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「西野」役ですね。 |
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とにかく騒ぎを起こす人。 |
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面倒くさい人。 |
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‥‥大竹しのぶさん、怖かったー。
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一同 | (笑) |
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怖かった。怖かった。 |
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怖かった。本当怖かった。 |
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「いる!」っていう感じだよね。 本当にああいう人いる。 |
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人の弱みをどんどん突いていくのね。 |
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うん。かかわらないようにしようって。 |
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それがわかるのに、 |
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箕輪はるかちゃん。
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実は春菜も出てましたよ。
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気づきませんでした! |
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春菜がどこに出てるかは ちょっとお楽しみですね。 |
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そういうふうなお楽しみとしては、
あとナースが2、3人出てくる中に、 |
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大人計画の、平岩紙ちゃん。
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僕はこの人だけが救いで! |
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一同 | (笑) |
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この人が出るとホッとするんです。 |
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それから第三舞台の筒井真理子さん。
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私、あのお医者さんの‥‥? |
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あっ、あの‥‥! |
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これは言わないほうがいいかも(笑)。 |
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病院の先生に、とっても面白い人が出ます。 |
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これはお楽しみ! |
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本を先に読んでる人は、 もしかすると気がつくかもしれませんが。 |
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僕、そのシーンで 大声で笑っちゃった。 |
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私たちも、もう要所要所で、 松尾さん的な笑いのところで ゲラゲラ笑ってました。 |
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見終わったあと脂汗だった僕でも、 けっこうね、笑ったよ。 |
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うん、笑いましたよね。 |
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松尾さんの愛をすごい感じたのは、
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あれは「あて書き」なんですよね、もともと。 |
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そう、小説を書く時から、 宮藤さんを想定して書かれたんですって。 今まで宮藤さんって役者として、 映画とかドラマとかで当たり役がないから、 これで絶対に当たり役を 作ってあげたいみたいと 松尾さん、思ったんですって。 |
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へぇー、いい話だわー。 |
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宮藤さんは
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妻夫木くんはじめ、 役者さん、みんな楽しそうでしたね、すごく。 |
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あ、それはとっても感じました。 |
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楽しそうでしたねえ。 |
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全員ものすごい楽しそうでした。 「この人向いてないよね」とか 「役に合ってないよね」って人が 1人もいないんです。 |
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いない。素晴らしいキャスティング。 |
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で、松尾さんの遊びで‥‥面白い人も出てますね。 俵万智さんとかしりあがり寿さん。 川勝正幸さん、しまおまほさん。 ちょこちょこっと出るんですよね。 |
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これはもう探してくださいって言いたい(笑)。 |
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で、ストーリーを説明するのが難しいんだな。 入院させられることになった内田有紀ちゃん。 「私はこんなとこに入院する人間じゃないのに」 っていうふうに思っている主人公の 人生の背景が、だんだんだんだん、 わかっていくんですねえ。 |
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淀川さんになってます(笑)。 |
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(引き続き淀川さん風に) 「本当の私はこうだったのね」みたいなことが、 徐々に、わかっていってしまうんですねえ(笑)。 |
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怖いですね、怖いですね。 |
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自分が触れられたくないし、触れたくないと 思っていることが、 どんどん明らかになっていくのね。 |
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思い出したり、思い出さざるを えなくなったりしていくと。 で、映画的だなと思ったのは、 彼女の記憶の中での回想シーンを、 同じ時間軸で彼氏のクドカンのほうから見た視点で 描かれたりするでしょう。 そうすると、微妙に、微妙に、違うんですよね。 「あのとき、ああだったじゃないか」 「じつはこうだったんだよ」って。 そこも怖いですね(笑)。 |
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怖い。あれは怖いです。 僕はまさしくそういうのが怖かったですね。 本人の思い込みみたいなものがどれだけ不確かか。 自分の足元はどれだけ不安定か(笑)。 |
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一同 | (笑) |
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地平がゆがむ感じがするんでしょう。 |
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そう。 |
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こうやってストーリー話していくとね、 暗ーい話に思えるでしょう。 |
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そうなんですよ。 でも‥‥ |
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でも、僕や山下さんですらも ゲラゲラ笑ってみてましたよ、本当に。 |
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それはそうなんです。 |
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松尾さんが仕掛ける笑いの部分、 もう気持ちよく笑ってました。 以上、かんたんながら、説明でございました! わかるかなあ。 |
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ど、どうでしょう‥‥? |
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