糸井重里の写真日記「気まぐれカメら」は、
2006年にはじまって、いつの間にやら10年続きました。
たくさんの方にご覧いただいている
「気まぐれカメら」ですが、
このたび、犬と猫と人をつなぐアプリ、
「ドコノコ」がリリースされることをきっかけに、
「ドコノコカメら」として
新しく生まれ変わることになりました。
(もちろん、ブイヨンは登場しますけどね)
とりあえず、「気まぐれカメら」は
「ドコノコ」がリリースされる6月5日でひと区切り。
せっかくですから、総集編をつくってみました。
「さよなら」と「こんにちは」を兼ねて
カウントダウンっぽくおたのしみください。
2006年からはじめた『気まぐれカメら』、
いつのまにかもう、10年以上も続いていたんですね。
はじまったときには2歳半だったブイヨンが、
いまでは白髪まじりの13歳になろうとしています。
ボールを投げてもらっては、走ってとりに行って、
口にくわえて猛スピードで戻ってくる。
いちばん好きなのは、これでした。
確実にごはんよりも好きだったと言えますし、
寝るより散歩よりも好きだったと思います。
それが、ここ一年くらいの間でしょうか、
あんまりやりたがらなくなって、
とうとう、興味を示さなくなりました。
ぼくは、狩猟犬を引退したのだ、と気づきました。
そうか、あとは、いつのまにか増していた食欲と、
たっぷりとるようになった睡眠時間とを豊かにして、
元気でいることがいちばんの仕事になります。
思えば、『気まぐれカメら』は、
ブイヨンの仕事場になっていました。
ぼくが気まぐれに写真を撮るためにつくった空間が、
自然に、ブイヨンの日々のようすを
報告するメディアになっていたのでした。
これはこれで、とてもたのしかったです、人も犬もね。
でも、猟犬を引退したのをきっかけに、
この仕事場も、もっと気ままな
遊び場にしてやろうと考えたのです。
いつ、そうしようかな、と、
ずっと機会をうかがっていたのですが、
ちょうどいい考えを思いついたのです。
「ブイヨンのつくった犬の場所」を、
他の犬や猫たちに分けたらいいんじゃないか。
そうです『ドコノコ』の開発をしているときに、
いろんな犬や猫のかわいい写真を見ていて、
これはいい考えじゃないかと思いついたのでした。
『ドコノコ』がスタートしたら、
たくさんの犬や猫の写真が集まってくる。
そのうちのどれかを、「ほぼ日」のあの場所に紹介して、
みんなによろこんでもらえたらいいじゃないか。
選者の役は『気まぐれカメら』の写真を撮ってた
「ブイヨンのおとうさん」のぼくが
やらせてもらおうと決めました。
みんなの投票で選んでとかよりも、
ひとりの目でのびのび選んだほうがいいかな、と。
そういうわけです。
いまは、こういう段階です。
でもね、これはきっとたのしいぞという確信があります。
どうぞ、たのしみにしててください。
そして、犬のいる人、猫のいる人、どっちもいない人、
たくさんの人たちに『ドコノコ』をたのしんでもらって、
新しくなった『ドコノコカメら』に
目をやってもらえたらうれしいです。
糸井重里
あと
1
日