特に、秋になると、毒きのこを誤食して中毒した、
というニュースが、けっこう多く全国を駆け巡ります。
人は、何故か、えいやあ!と、
ロシアンルーレットに挑むがごとく、
知らないきのこを食べてしまったりするわけですね。
死の危険だってあるというのに。
そういう人は、おそらく、きのこ中毒者、
あるいは、きのこ中毒者予備軍と言えるのではないかと。
きのこの中毒は、胃腸系、神経系、それらの複合型など、
軽いものから死に至る危険なものまでさまざまですが、
ぼくが考えるに、いちばん重篤なきのこ中毒は、
きのこを食べたい!という、
ある種の依存症ではないかと(笑)。
秋の代表的味覚のマツタケをはじめとして、
ホンシメジに、マイタケに、シイタケなどなど、
天然ものはもちろん、人工栽培のきのこも、
本当に、おいしいですからねえ……。
マツタケやシイタケはおいしいけど、
全てのきのこが食べられるわけではありません。
これ、単純なことなんですけど、
勘違いしちゃう人がいるんですよね。
(おいしい毒きのこも多数あります!!)
そう、きのこは、基本的に、食べ物じゃないんです!
例外的に食べられるものある、ということを、
我が親愛なる読者の皆さまにおかれましては、
ぜひぜひ念頭においていただきたく存じます。
で、まあ、それはそれとして(笑)。
食べられるきのこ、おいしいきのこの代表格は、
誰が何と言っても、マツタケでしょう。
北海道だと、8月から10月くらいに、
トドマツやエゾマツなど針葉樹の地面から発生。
各種マツと地中で栄養のやりとりをしているという、
菌根菌(きんこんきん)でございます。
傘の直径は8~25cmくらいですが、
たまに直径30cmを超えるような大物も見つかります。
傘も柄もしっかり弾力があり、
まるでストリングスチーズやスルメのように、
繊維に沿って細く細かく割くことができます。
炭火で焼きつつ、細かく裂いたものを、
スダチをひと絞りしたお醤油にちょこっとつけて、
かぷりと食べる快感……。
ああ……(笑)。
確かに、このおいしさを知ってしまうと、
マツタケ中毒、あるいは、
マツタケ依存症になってしまうのもわかります。
皆さま、
きのこの乱用にはくれぐれも注意しましょう(笑)。
ダメ、ぜったい。