遊歩道もない森へ出かけていって、
よく迷わず同じ場所へ戻ることができますね、
などと、言われることがけっこうあります。
実は、これが、けっこう迷ってるんです(笑)。
大きな木や倒木などの「目印」を意識して記憶し、
常に帰る方向を覚えるようにはしているのですが、
かわいいきのこがあちこちに生えていたりして、
夢中で撮影していたりすると、ふと、
ここはどこ……?
なんてことになったりするわけで。
ほとんどの場合は、周囲をじっくり見渡すと、
記憶に留めた「目印」が見つかります。
大きな木や倒木などは目立ちますから。
それでもまったく手がかりがないときも……。
ものすごく焦ります。
心臓がばくばくします。
明日の朝刊のネタにされたらどうしようとか、
関係ないことを心配したりも……。
そんなときは、とりあえず、
すううう、ふううう、と、大きく深呼吸して、
改めて周りを見渡し、記憶を探ります。
それでもダメな場合は、バッグから、えいやあ、と、
コンパス(方位磁針)を取り出します。
東へ行けば林道があるとか、
北へ行けば登山道とぶつかるはずとか、
大まかな地形は頭に入っているので、
コンパス使ってその方角に進むわけです。
何ともアナログな方法ですけど、
今のところ、この方法で、無事、帰還してます。
気をつけねば!
さて。
今回の写真は、森で迷ったときに撮影した、
思い出の1枚でございます!
ハナガサタケはあまり目にする機会がないので、
見つけたときはとても嬉しかったんですよね。
帰り道がわからなくなるとは知らずに(笑)。
まあ、それはそれとして。
ハナガサタケは、夏から秋にかけて、
針葉樹の枯木や倒木から発生します。
子実体の高さは4〜8cmほどで、
レモン色〜黄桃色の傘の直径は2〜10cm。
はじめは円錐形で、後に平らに開きます。
傘と柄に硫黄色の繊維状鱗片がびっしり付いてますが、
脱落性なのでいつの間にか無くなっていたりも。
食べられるものの、お味はイマイチとのこと。
観賞用きのことして認識してもよいのでは。
いかがでしょう?
この写真を撮影してから、車に戻るまで、
1時間くらい森の中を歩きました。
遠くから、遊歩道(登山道)の目印の、
ピンクテープを見つけたときの安堵たるや、もう。
考えてみたら、今や、
きっと多くの人がスマホを持っているので、
GPS機能を使えば迷う心配はないかもしれませんねえ。
でも、ぼくは、スマホを持ってないので……。
何はともあれ、森へ入ったら、
迷わないように、ご用心、ご用心。