北海道の人は冬の寒さには強そうだけど、
夏の暑さにはやや弱いかもしれない、
と思っている人がいるかもしれませんが、
何を隠そう、北海道人は、
冬の寒さにも、夏の暑さにも、弱いんです(笑)。
道東では、冬の最低気温が、
マイナス20度を下回ることも珍しくありませんが、
まる1日、というか、ほぼ半年の間、
消すことなくがんがんストーブを炊き続け、
室温は常に25度以上をキープしているんです。
ですから、冬に、旅行や出張で東京へ行くと、
部屋が寒すぎて耐えられずに風邪を引いた、
という人が多いのなんの……。
これ、本当の話です!
夏の暑さがきつくなってくると、
(せいぜい気温30度くらいですが)
いつも思い出す場所があります。
それが、この写真。
摩周湖の伏流水が水源だと言われている、
完全に飲めるレベルの天然水の川です。
(阿寒湖から車で90分ほどの場所にあります)
どうです、水はもちろん、このバイカモの美しさ!
(秋にはたくさんのサケが遡上します)
思わず飛び込みたくなるでしょ?
でも、ちょっと、待った!
ほぼ湧き水なので、真夏でも水温が10度以下なんです。
シンゾーマヒを起こさないよう、注意、注意。
胴長をはいて水の中をじゃぶじゃぶ歩く、
その気持ちよさときたら、もう。
超絶的にきれいな水を満喫していても、
やはりきのこが気になっちゃうわけで……(笑)。
川沿いの倒木をチェックすると、
はい、キツネタケ、発見。
キツネタケは、夏から秋にかけて、
各種林内、庭園、路傍などで発生します。
傘の直径は1〜3cmほどで、
色はサーモンピンク〜小豆色〜茶褐色などなど。
形は、開いていたり、つぼんでいたり……。
実は、きのこに、水分があるかどうかで、
色や形が次々に変化するという特徴があるんです。
この変幻自在の変化を、
キツネの化かしになぞらえたのが、
名前の由来かもしれません。
ヒダは肉色で疏、柄は繊維状で中空。
きのこの高さは2〜4cmくらいです。
「アンモニア菌」などと言われることもあり、
動物のおしっこの跡に発生することも多いとか。
で、このきのこ、食べられるんです。
そこそこおいしい、という意見と、
あんまりおいしくない、という意見があり、
ぼくは食べたことがないので、何とも言えません。
あしからず。
それはそうと。
夏、気温がぐんぐん上がっても、
北海道は全体的に湿度がそれほど高くないので、
森の木陰に入ると、てきめんに涼しく感じます。
ただし、思いっきり蚊が寄ってくるので、
防虫対策を万全にしないと、ひどい目に遭うことに。
虫が極度に嫌いな人は、夏から秋にかけて、
北海道へ近づかないほうがよいかと……。