昆虫や動物が好きな知人友人は、
子どもの頃から図鑑を眺めるのが大好きで、
大人になってもその興味が持続している、
というタイプの人が多いように感じます。
ぼくのように、大人になってから、
知らず知らずのうちに好きになっていた、
という人も、もちろんいますが。
ぼくは、今や、人の名前すら思い出せず、
昔大好きだったロックグループのメンバーですら、
ほら、ライブでドラムセットごとぐるぐる回って、
やたらとスティックを投げまくっていたあのドラマー、
とかなんとか言ってるありさまですが、
昔、子どもの頃に覚えたことは、
すらっと口をついて出ることもしばしばです。
ああ、脳みそが柔軟であっただろうあの頃、
きのこに興味を持っていたら……(笑)。
ええと、何が言いたいかというと、
ぼくはきのこの同定が大の苦手なんです。
苦手、というより、あまり興味が持てない、というか。
門前の小僧習わぬ経を読む、という言葉のとおり、
もちろん、一般の人にくらべたら、
いろいろなきのこを知っている方だと思いますが、
ちょっとしたきのこ通の方ともなると、
おそらく太刀打ちできないかと……。
さて。
目の前に、きのこが生えています。
傘と柄を持つ、きのこきのこした形ではなく、
珊瑚のような箒のような形をしているので、
ホウキタケの仲間であることはわかります。
あとは、図鑑が頼り。
複数の図鑑を参考にして特徴をまとめます。
夏の盛りに針葉樹の朽木から発生していること。
やや暗い肉桂色、くすんだ赤茶色をしていること。
ちょっと傷つけても変色しないこと。
先端が細かく幾本にも分かれてないこと。
以上の特徴を総合すると、
おそらく、チャホウキタケモドキではないかと。
ぼくの分類や同定には必ず「おそらく」が付きます。
あしからず。
図鑑では食用とされていますが、
味はイマイチだそうです。
食べる価値はあまりないかと……。
きのこを食べるのが好きだという人は、
命にも関わってくることなので、
一般の人以上に、同定には細心の注意を払い、
常に勉強していることと存じます。
とりあえず、ぼくも、同定に使えるような、
きのこ知識を増やすべく努力したいと存じます。