不正解、食べられます!
ニカワジョウゴタケ食

毎日毎日森へ行って飽きないですか?
と聞いてくる人がたまにいるのですが、
もちろんまったくそんなことはなく、
毎日毎日森へ行く度に、必ず新しい発見があり、
飽きるどころか、ますます夢中になっちゃってます。

阿寒の森は、おまけに、
フィトンチッドという物質の放出量が日本有数とかで、
森林浴効果も抜群、と言われています。

あ、フィトンチッドというのは、
植物が傷つけられた際に放出される、
揮発性の化学物質のことです。
微生物の殺菌力を持つこと、
また、森林の香りの成分であることから、
健康だけではなく癒やしや安らぎにも効果がある、
とされています。

癒やし、などと書くと、
よくあるニセ科学じゃないの?
とか、眉にツバをつける方もいるかと存じますが、
一応、きちんと科学的に証明されているようです。
お疑いの方は、ぜひ、ご自身で、おググり遊ばせ。

まあ、実は、そんなことはあまり関係なく、
とにかく、楽しいから森へ出かけているわけです。
もちろん、たくさんのきのことも出会えるし。

ニカワジョウゴタケは、夏から秋にかけて、
林内の地上(落葉層)から発生する、
と図鑑には書いてあるのですが、
この写真もそうなのですが、阿寒では、
朽ちた木から発生している個体も多く見かけます。

形は、漏斗、というよりは、短い靴べら状。
上部が広がっている円柱の一部分に、
縦の切れ込みが入っている場合がほとんどです。

色も、にかわ色というよりはやや鮮やかな、
バラ色〜オレンジ色〜紫紅色という感じ。
けっこう美しい色彩のきのこです。

高さは5〜10cm、幅4〜6cmくらい。
半透明で、触るとぷるぷるするゼラチン質です。

いくつかの図鑑では可食になっているので、
クイズの答えは「食」としてありますが、
毒がないというレベルでおいしいわけでもなく、
食べる価値はほとんどないと思われます。

見つけたら、姿形を愛で、色合いを愛で、
触ってぷるぷる感を楽しみましょう。

それにしても、
阿寒の森は本当に素晴らしいです。
読者の皆さまも機会があったらぜひお訪ねください。
絶対に損はさせませんぜ。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。