犬馬の年、はたまた、犬馬の齢(よわい)、と言うか、
馬齢を重ねると、脳みその許容量が少なくなるのか、
覚えが悪くなって、記憶が定着しません。
新しいカメラを買ったときの絶望感たるや……。
こんなに分厚い説明書なんか覚えられない!
と、まずは、途方に暮れちゃうわけです。
確か、あんな機能があったなあ、と思ったところで、
その機能の呼び出し方を覚えてないどころか、
機能の名前すら覚えてないから、
説明書のどこを見ればいいかもわからない。
新しい機能を使えてラッキー!と思いきや、
今度は元に戻せない……(笑)。
いやあ、電子機器たる最新カメラを使いこなすのは、
本当に大変なんです、これが。
最近のカメラは、
どんどん性能がアップしていて、
どんどん余計な機能が搭載されて、
どんどん操作が複雑になって、
どんどん不便になっているような気がします。
実は、カメラマンの多くが、
カメラおたくでもあるんですよ。
皆さん、カメラというメカも好きなんです。
だから、
新しいカメラも新しい機能も、ウエルカム!
カメラそのものにはそれほど興味がない、
ぼくにとっては羨ましい限りです、はい。
そして、脳みその劣化は、
きのこの特徴をも忘却の嵐に巻き込むわけです。
今回、ご紹介する、このきのこは、
さて、アカハツ、アカモミタケ、どっちだ?
一応、写真データは、
アカハツのフォルダに入っているけど、
なんか、自分の同定は信じられない(笑)!
で、いくつかの図鑑を本箱から引っ張り出して、
両方のきのこの特徴をメモして、比べて、
あ、やっぱり、アカハツでOK、と納得。
ふう。
アカハツは、夏から秋にかけて、
マツなど針葉樹林の地面から発生します。
傘は直径5~10cmくらい。
まんじゅう形から平らになり、
やがて中央部が凹んだ杯形に開きます。
表面は橙黄色~黄赤色で不明瞭な環紋があります。
そして、アカハツであることの最大の特徴は、
傷つけると、ゆっくりですが、
橙赤色~藍緑色に変色するんです。
一方、アカモミタケは、
傷ついても色が変わることなく、
柄にクレーターのような窪みがあります。
食。
香りよく、味にコクがある、
代表的食菌のハツタケとまではいかないもの、
それに近い感じで、そこそこおいしいらしいです。
らしい、というのは、例によって、
ぼくはこのきのこを食べたことがないからで……。
あしからず。
さて、皆さん、
ここで、さらにクイズをひとつ!
柄にクレーターのような窪みを持つのは、
アカハツ、アカモミタケ、どちらでしょう?