ご用心!食べられないんです!
サクラタケ毒

我が愛犬、柴犬のはなさんは、
12歳を過ぎて老犬の域に差し掛かったくらいから、
それほどやんちゃをしなくなりましたが、
幼少のみぎりには「エイヤー星人(犬)」でした。

深く考えることなく、「エイヤー」と、
猪突猛進的に突き進んでしまうんです。

大きな爆発音が苦手なので、
イベント告知の花火が打ち上げられるやいなや、
2階のベランダの手すりを軽々と越えて、
数m下の庭にダイブしたこと数回……。

散歩で訪れた川の岩場で、
なぜかオーバーハングの登りに挑み、
あえなく背中から川に落下すること数回……。

いずれの場合も怪我はなかったのですが、
いつもヒヤヒヤしていました。

人間にもいますよね、エイヤー星人。
タイガースが優勝したら道頓堀川に飛び込んでみたり。
対向車が見えないカーブで前の車を追い越ししたり。
そして、そして、知らないきのこを食べる……。

命を粗末にするのは、やめましょう!

なぜきのこが毒を持っているのかは、
まだまだ解明されていない謎です。

進化の過程でたまたま獲得した物質が、
人間にはたまたま有毒だったという話で、
何らかの超自然的存在がきのこに毒を与えたわけでも、
きのこが自ら毒を獲得したわけでもありません。
研究者がいずれが解明してくれることでしょう。

さて、今回ご紹介するサクラタケも、
こんなにかわいい名前で、かわいい姿をしてますが、
れっきとした毒きのこです。

サクラタケは、夏から秋にかけて、
各種林内の地面や腐朽した樹木から発生します。

傘の直径は2〜5cmで、釣鐘形から平らに開きます。
表面は、薔薇色、赤紫色、藤色、淡紫色などで、平滑。
中心部の色がやや濃く、周縁部に条線があります。

ヒダは、密集しているもの、やや間隔が広いものもあり、
傘よりはやや色が淡く、淡紅色、淡紫色、白色です。

柄は、中空で、長さは5〜8cmくらい。
傘と同色か、やや淡い感じの色で、光沢があります。

誤食すると、食後数十分〜4時間くらいの間に、
下痢や嘔吐などの胃腸系の中毒症状が出たり、
錯乱などの神経系の中毒症状が出たり。
ひどい場合には死にいたることもあります。
くれぐれもご注意のほどを。

小学校入学からはじまって高校3年まで、
通知表に「落ち着きがない」と書かれていた、
ぼくが言うのもおこがましいですが(笑)、
まあ、できることなら、
どんなシチュエーションにおいても、
まずは落ち着きましょう。

それができないのが「エイヤー星人」ですが、
命あっての物種、まずは命を最優先に。
つまらないことで死んでしまったら、
せっかくの人生、もったいないですよね。

知らないきのこは食べない!
実は簡単なことですぜ。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。