考えてみれば、日本という国は、
南北に何千キロも長く伸びているので、
九州よりさらに南の地方にお住まいの方と、
北海道とでは季節の認識に雲泥の差がありますよね。
北海道で長く暮らしていると、
沖縄には冬なんかない!と言いたくなるほど。
そう、日本でマイナス30度以下まで冷え込む地域は、
北海道以外では、高山を除いて、
そうあるものではありません。
極めて個人的に、阿寒湖周辺の気候に、
四季を当てはめるとするならば、
春は5月から6月、夏は7月から8月中旬、
秋は8月中旬から10月、冬は11月から4月まで。
そう、1年の半分が冬ではないかと思います。
北海道の冬、大好きですけど。
今回の写真には、我が愛犬、
柴犬のはなさんが写っております。
そう、この写真を撮影したのは、
群馬県の西部で、時期は12月。
まさに、冬に撮影しました。
しかしまあ、パッとこのきのこを見て、
かの有名なエノキタケだとわかる人は、
けっこうなきのこ通ではないかと。
そして、きのこ通であれば、
エノキタケが冬を代表するようなきのこだと、
きっとご存知のはずですよね。
エノキタケは晩秋から春にかけて、
広葉樹の倒木や立枯木から発生します。
お店で売っているものの多くが、
真っ白で、細くて、束になっていますが、
天然のエノキタケは、傘の直径が2〜10cmと、
ごく普通サイズのきのこです。
傘は小球状〜まんじゅう形〜平らに開き、
茶褐色〜栗褐色で表面には強い粘性があります。
ヒダは淡いクリーム色、
柄は傘の中心からやや外れて伸び、暗褐色。
全体的に弾力があってぷりぷりしています。
お味は、超一級品。
お店で売っているエノキタケもおいしいですが、
天然のエノキタケは、その数倍は美味です。
味も形も、天然ものと人工栽培ものでは、
これほどまでに違うのか、とびっくりします。
それはそうと。
四季のうち、冬に発生するきのこは少数派です。
百”菌”繚乱状態は、当然ながら望むべくもなく、
回想してみても冬に撮影した写真の少ないこと!
記録的にも今後は冬きのこの写真を増やしたいです。
念の過ぐるは無念、という諺もあることなので、
多く撮ればなんとかなる、と考えるのではなく、
謝意を込めて冬きのこの魅力にも迫りたいですね。
これからも頑張ります!