ぼくは、初夏から晩秋までの間、
ほとんど毎日のように、阿寒の森へ入っています。
基本的には、大好きな場所がいくつかあって、
ローテーションで回っているのですが、
たまに、ふと、思いついて、
まったく知らない場所に足を踏み入れたりもします。
阿寒湖温泉は、北海道を代表する観光地ですが、
温泉街を少し外れただけでも森が広がっているので、
(というか、森の中に温泉街があるので)
十数年も通っているのに知らない場所ばかり。
「新規開拓」は、冒険心、探検心が、刺激されます。
初めて訪れるフィールドを歩いていて、
嬉しいのは、大きな木を見つけたとき。
その場所のいい目印になりますし、
そもそも、巨木は、とても魅力的です。
阿寒湖の北部には、
大人3人でも抱えきれないほど太い、
樹齢数百年のミズナラの巨木があるのですが、
先日、数年ぶりにその場所を訪れたら、
3本並びのうちの1本が倒れていました。
幹はすでにコケや地衣類にびっしりと覆われ、
倒木ファンとしては、ニヤニヤが止まりません。
じっくり眺め回していると、きのこ発見!
ゴムタケです。
ゴムタケは、夏から秋にかけて、
ミズナラやブナなど広葉樹の倒木、あるいは、
栽培シイタケのほだ木などから発生します。
全体的には、球形〜倒卵形〜洋コマ形で、
上部が浅い皿のような形状をしています。
直径は1〜4cm、高さは1〜2.5cmほど。
外面は茶褐色で、上面は紫褐色〜暗褐色です。
チョコレートクッキーみたいな外見ですが、
触ると、まさにゴム質で、弾力があります。
食。
特に際立ったおいしさは無いようですが、
軽く湯がいてシロップなんぞをかけるとよいとか。
きのこフルコースがあったとしたら、
デザートにぴったりですな。
それにしても、
巨木ときのこのコラボは、
心臓ばくばく、血圧上がりまくりで、
もしかしたら、体に良くないかもしれません。
発見した場合は、十分に、お気をつけあれ。