ぼくは、6月から10月くらいまでの間、
ほぼ毎日、阿寒の森を歩き回っています。
好きなエリアがいくつかあるので、
ローテーションで訪れています。
遊歩道がほとんどない阿寒の森は、
いつも訪れているエリアであっても、
同じルートを歩くことはほとんどなく、
いわば、毎日が、新規開拓。
必ず新しい発見があるんですよね。
ローテーションを守っていると、
それぞれのエリアを訪れるのは、
1週間に1度くらいの頻度になりますが、
森の1週間は、何も変わってないようで、
実はすごく変化しているんですよね。
森歩きも、きのこ鑑賞も、一期一会。
その日、その瞬間を、大切にせねば!
前回訪れたときには、
コケと地衣類しか生えていなかった倒木に、
かわいいスギタケモドキの幼菌を発見!
ついつい、テンションが上がります。
まんまるの傘も、柄も、トゲトゲですが、
触っても痛くも何ともありません。
ただただ、かわゆい。
スギタケモドキは、初夏から晩秋にかけて、
広葉樹の枯木や生立木の幹から発生します。
傘の直径は4〜15cmくらい。
まんじゅう形から平らに開き、
中央部はやや広く盛り上がります。
表面は黄赤褐色でややゼラチン質、
全面に褐色で三角形の鱗片が付いています。
粘性はありません。
ヒダは、密で、成長するとともに、
淡黄色から褐色に変化します。
柄は傘とほぼ同じような色で、
高さは5〜15cmほどになります。
毒。
成分はまだよくわかってないものの、
食べると胃腸系の中毒を起こすことがあります。
スギタケの仲間は、
ヌメリスギタケモドキなど、
食べられる種類もけっこうあったりしますが、
けっこう曲者も揃っています。
くれぐれもご注意のほどを。